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大切に守られてきた「たねやの最中」

今年の正月に、たねやの最中「ふくみ天平」を初めて食べ、その美味しさに感激した。
この最中は、餡と皮が別々に包装されていて、食べる直前に自分で餡を皮で挟む。サクサクの皮と、その間に上品に収まっている餡のバランスがとても良い。「ふくみ天平」は、餡よりも皮が主役と言っても過言ではないと思う。

この主役の皮を大切にする心遣いが至るところに散りばめられていて、その作り手の心遣いにも感激した。
店員が「割れやすいので気をつけて」とアドバイスしてくれ、他の商品とは別に袋に入れてくれた。
また、皮の入ったセロファン袋を開封するときも、袋の端に作られた三角印の切込からストレスなく袋の端に沿って切り開くことができた。皮が崩れることなく取り出すことができた時はホッとした。皮が入っているセロファン袋も、封を切るときに皮が割れないように、綺麗な切開線を描けるように計算して作られているのではないだろうか。

皮を大切に扱う工夫が至る所に施されているのを見るにつけ、たねやさんが最中を大切に守ってきた歴史を感じることができた。


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