【基本的な為替相場の仕組み】

為替相場は需要と供給の関係によって決まります。
日本円がほしい人が多ければ価値が上がって円高になり、日本円を売りたい人が多ければ円安になります。
これが、為替相場が変動する基本的な仕組み。

社会経済の動向や国際情勢、経済成長率、金利の変動、貿易収支、要人の発言、戦争など、様々な要因が交わって為替相場は常に変動している。

今、円安が続いている主な理由として
日本とアメリカの金利差です。日米両国とも、長らく金融緩和政策をとってきました。
しかし、アメリカは2022年3月、金融引き締めに転換しました。日米の金利差が開いたことにより、投資家の間で円を売ってドルを買う動きが強まったのです。


円高のメリットデメリット
円高によって得られるメリットのひとつはドルやユーロなどの外貨が安くなり、輸入製品や輸入原材料を安価で購入できることです。そして円高によって国内物価が下がると、経済が活性化するきっかけになる。

しかし、円高で輸出品が外国で高くなると国際競争力が低下し、輸出主体の企業の業績が悪化に向かう可能性が高いです。
円高は外国人にとって自国通貨の価値が下がっている状態のため国内の外国人観光客の減少によりインバウンド事業の業績不振が懸念される。

円安のメリットデメリット
円安によって得られる主な恩恵のひとつは輸出需要の拡大です。
「1ドル=100円」の場合、日本企業から自動車を輸入している海外企業は、200万円の製品を仕入れるのに2万ドルの資金が必要です。
「1ドル=120円」に変動した場合、200万円の自動車を仕入れるのに必要な資金は約1万7,000ドルと価格が安くなるため、よく売れるようになり、国内製品の輸出需要の増大が期待できる。

一方で、円安は輸入コストの増大につながる点が大きなデメリットです。
日本はエネルギー資源に乏しい国であり、燃料資源や工業原料、食材などの多くを輸入に頼っています。
そのため、輸出需要が拡大しても輸入コストの増加や輸入原材料費の値上げによって国内物価が上昇し、円安の恩恵をうけたい可能性があります。

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