嫌いなもの、酒と酒飲み

嫌いなものでなく好きなものを語れと言われるが、私は嫌いなもののほうが多いので、嫌いなものを列挙していこうと思う。

まず人生においてあり触れていてなおかつ嫌いなものは酒である。飲んでも気分が良くなるどころか悪くなるし、あまつさえ睡眠不調で翌日体調が悪くなる。

あと酒飲みの「酒を飲まないと本音ではしゃべれない」という共通認識のようなものが嫌いである。こちとらお前に対する「酒を飲まないと本音で喋れないのかこのクズめ」という暴言以外はー立場や常識の範囲で他人様を傷つけないようにする観点において避けたほうがいい発言を覗いてはー本音で喋っている。若かりし頃は無茶して結構飲んだりもしたが、それでも人道を外れたような発言をしたことはないし、飲んでいるときに記憶をなくしたこともない。まあそんな風に飲んだところで他人の本音を引き出せたなどと驕ることもなければ、一夜限りの女を抱いたこともないので、要は酒による成功体験がないから「酒を飲まないと」などと口にしないのかもしれない。

大体からして私のような性格の悪い人間は本音で喋ったら悪口だらけになるのだ。大体からしてこういう「本音ではしゃべれない」とか言ってる奴の言うことは「俺たち友達だろ」って言いながら返さない金を借りに来るやつと同じ匂いしかしない。おかしい、酒について嫌いなところを述べていたはずなのに、気が付いたら本音がどうこういう輩が嫌いだという話になっている。世の中にはこんな酒を飲みたがる奴が多いのか理解できない。あんなもの、百害あって一利なし、百毒の長だ。タバコの前にアルコールを規制すべきだと、私は一生言い続けるだろう。

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