原風景
陽が沈む。
この一瞬の空のグラデーションに溶けてしまいたいと思う。
黄昏時。
もう暗いのか、まだ明るいのか。
どちらともいえない、
どちらでもあるこの曖昧な時間が愛しい。
富士の裾野との色境。
幼い頃より見てきたこの状景を前に、
悩むことすらちっぽけになっていく。
真水のような心が蒸発して、
マイナス1度の中に消えていく。
本当が欲しい。
欲してしまう。
僕が知らない世の中を。
あなたのサポートが僕の背中を押して、いつか届くべきところに言葉を届けられるようになると思います。少しでも周りが温まるように。よろしくお願いします。