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作業改善のフレームワーク「ECRS」を使ってみよう

作業が膨大になってしまい、いくら時間があっても足りない。
会社で「業務改善」を求められたが、何から手を付けてよいかわからない。

そんなお悩みを抱えている方、多いのではないかと思います。
かくいう私もそんな一人。

どうアプローチしたらよいかわからない、そんな時は先人の知恵の結晶であるフレームワークを活用してみましょう。

というわけで、本日は表題のECRS(イクルスとかエクルスとか読むらしい)をご紹介します。


ECRSの全体像

ECRSは生産管理で用いるフレームワークですが、いわゆるデスクワークの業務改善にも応用できるものです。

まず「業務改善」とは何か?

こちらは
ある成果を、より効率よく得るにはどうすればよいか?
を考えること、と定義します。

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効率がよいってどういう状態でしょうか。
例えばある成果をあげる時、Aさんは2時間、Bさんが1時間掛かる場合、AさんよりもBさんの方が効率的と言えそうです。

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じゃあ、どうすれば作業(業務)時間を少なくできるのか。
この観点を教えてくれるのがECRSです。

早速ですが、それぞれ以下の英単語の頭文字です。

E:Eliminate(排除する)
C:Combine(結合する)
R:ReplaceまたはRearrange(再配置する)
S:Simplify(単純化する)
E→C→R→Sの順番に考えます。

あんまり普段使わない単語なので、うわってなりますよね。
でも、すごく簡単な話なんです。
それぞれの単語の意味するところをみてみましょう。

こんな感じの業務があったとして

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ポイント1. 捨てましょう

Eliminateは排除するという単語ですが、要は「捨てる」という趣旨です。
いらない作業はないですか? ってことです。

あれ、よく考えたらこの作業いらないんじゃね? って考える観点です。

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まずはこれが大事。ここが一番大事。
よくわからず通例で続けている作業なんかは捨てられる可能性大です。

ポイント2. 合体させましょう

次にcombineですが、これは「合体させちゃおう」という趣旨です。
同じような作業を合体させて一つにしちゃえませんか? ってことです。

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個人だとちょっとイメージしづらいかもですが、複数人で業務をしている時に分業しているより一人が一括でやった方が早くなるよねみたいな考え方です。

ポイント3. もっと良い方法に置き換えてみましょう

RはReplaceとかRearrangeですが、要は「置き換える」という趣旨です。

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作業工程を入れ替えてみたり、アウトソーシングする観点です。
この作業はAさんよりBさんの方が早いよねみたいな考え方もありです。

ポイント4. もっと簡単にしましょう

SはSimplifyで、要は「もっと簡単にできないかな?」という趣旨です。

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手作業の自動化、ツール化などの観点です。
複雑な作業の場合、マニュアルを整えて、やることを整理してあげるなどもこれに該当します。

まとめ

最後にまとめです。

作業(業務)改善を、ある成果創出に必要な作業(業務)時間が短くなるとハッピーだよねとした時に、

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・E:捨てられる作業を探しましょう
・C:合体できる作業を探しましょう
・R:置き換えられる作業を探しましょう
・S:かんたんにできる作業を探しましょう
E→C→R→Sの順で考えましょう


というお話でした。

フレームワークってあくまでも考え方なので、例えを置くとミスリードしてしまうかもしれないのですが(ツール化ってSimplifyじゃなくてReplaceじゃね?みたいな疑問が生じます)、大事なことは考え方の気付きです。

要は軸があると考えやすいですよねという話で、何もないと様々な意見が飛び交ってしまいますが、こうしたフレームワークがあると、考えるための軸を作ることができます。

「捨てられる作業ないかな?」とか「合体できる作業ないかな?」みたいに考えていくことで、アイデアが出しやすくなります。


というわけで、本日はECRSのご紹介でした。

引き続き皆様、良い週末を!



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