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大学もなく、インターンもない所謂"休みの日"、私は基本的にどこか出かけることはあまりない。もちろん一人暮らしの身では食料の調達などで一歩も外に出ないということは不可能なのだが、少なくとも電車を使って徒歩や自転車圏内を飛び出ることは稀である。行く場所といえば行き慣れた近所のスーパーマーケットか、自転車を2分ほど走らせたところにある、区立図書館くらいである。中学生以降、特段本を読む方では無かったが図書館という場所が好きである。何かいるだけで賢くなったような、そんな錯覚に陥る感覚もまた心地良い。現在自宅にあるデスクは昇降式という機能がついていることは気に入っているが、それ以上に使用可能な面積が少なすぎるという致命的なおまけ付きである。そんな事情もあり、PC持ち込みで可能なこの図書館をとても贔屓にしている。課題やら作業をこなし、その隙間に雑誌や書籍を読むという過ごし方は自分にとってQOLの高い休日の過ごし方に思える。大抵の場合、その割合は3:7ほどになっていることには今しばらく目を瞑っていようと思う。

 自宅で昨日作曲したボーカロイド向けの曲のMixに夢中になっていたせいで家を出たのは15:57、今日も自分の数少ない生息場所である図書館へと向かう。3日前から日記という形で文章を書くようにして以降、ことあるごとにその日何を書こうかと思いを巡らすのだが、そこであることに気がついてしまった。現在の生活では移動先があまりに少なく、このままでは早々に文章に起こす事柄が無くなってしまうのではないか、と。3日目にして既に見通しが暗くなった。しかし、落ち着いて考えてみれば、そんなに悲観することでもあるまい。取らぬ狸の皮算用とはやや意味が違うが、つまりそういう事である。今はまだ文字に起こしたいことで溢れているので、今心配する必要はないということだ。それにある意味では一年後の私にとってそれは+に作用するかもしれない。ありふれた生活、行き慣れた場所、何度も見た風景、からこれまで感じなかったことや考えを掘り起こすということは、普段の生活をより彩るもだと思うし、そんなフィルターを通してみる生活は毎日がイレギュラーに思えそうである。普段は日常と化してしまう些細なことやありふれたことにその都度焦点を当てることで全てが非日常と化すことを願って止まない。

とりあえず3日続いた奇跡にささやかな拍手を送りたい。それと同時に明日が最初の正念場である4日目であることも忘れてはいけないだろう。三日坊主とはよく言ったものである。この文章が一年続くかどうかの命運はひとまず明日の自分に託されている。
もうすでにめんどくさがって来ているけど、明日も楽しんで書いてください。

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