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#15.文化施設運営×チームづくり×WSD


(1)普段おこなっている活動は?

文化施設の運営管理のお仕事をしています。現場に常駐するスタッフと協力しながら、安心安全な施設運営やお客様に楽しんでいただける企画の推進など、幅広い業務に取り組んでいます。基本は現場スタッフのサポートですが、時たまイベントの運営や進行を行うこともあります。お客様と直接お話できる貴重な機会なので、毎回とても楽しんで取り組んでいます。

(2)WSD受講のきっかけは?

WSDを知ったきっかけは、知人の紹介でした。スタッフの入れ替わりが多い施設のチームづくりに課題を感じていたところ、ワークショップが解決策のひとつになるのではと思いつき、受講を決めました。とはいえ、ワークショップを生業にしているわけでもなく、経験もなかったため、そんな自分が専門的な場に飛び込んでいいのかなという不安がありました。ですが、いざ飛び込んでみると、職業、年齢、出身やそれぞれの受講理由など、本当に多様な属性のコミュニティで、不安を感じることなく、あっという間に最終日を迎えた感覚でした。みんながフラットに参加できる「ワークショップをワークショップで学ぶ」というスタイルだからこそかもしれません。

(3)オレンジコースとブルーコース、選んだのはどっち?

会話だけなく、表情や空気感も含めた対面のコミュニケーションが好きなので、オレンジを選びました。文化施設の運営管理の仕事も、スタッフとの信頼関係を築いたりお客様への対応・接遇には対面のコミュニケーションが必須のため、こちらを選びました。

同じ場の温度感・空気感を共有できるのがオレンジコースの良いところだと思います。同じ場で時間を共有し、濃厚なコミュニケーションができるからこそ、受講者同士のつながりもとても強いものに感じました。「一緒にやっている」という協働性がより感じられるのが対面の良いところだと思います。また、受講してみて改めて実感したのは、対面の場合は「場づくり」において工夫できる事の幅が広いことです。ファシリテーターの登場の仕方や、参加者同士の関わり方、会場内のセッティング、小道具やハンドアウトの準備等、様々な工夫やスタイルが生まれるのが対面実施のワークショップの面白い部分だなと思いました。

(4)WSD受講で最も印象に残っていることは?

2回あるうちの1回目のワークショップ実践です。ほぼ初めましてのメンバーで手探り状態から始まり、進んだと思ったらまた考えなおしたり、夜中までWEB会議をしたり、よりよいものにするためグループ全員が本気で取り組んでいました。時間的、体力的に大変な部分はあったけれど、それぞれ異なる特長をもったメンバーとワークショップをつくり上げてきた時間は、たくさんの発見と学びをもたらしてくれました。大変な時期を一緒に乗り越えたからこそ、今でも連絡を取り合う素敵な仲間です。また、実習本番では初ファシリも経験させていただき、たくさんのフィードバックをいただく中で、少し自分に自信が持てるようになりました。

(5)現在の活動に活かしているWSDでの学びは?

「自分と異なる当たり前があることを知る、いろんな当たり前を受け入れる」という点です。運営施設でのスタッフとの関わり方について、コミュニケーションを通して互いを知り、自身が当事者としてみんなで答えを探していく、ということが自然にできる関係性になるよう、自分自身も日々気をつけながら、スタッフにも伝えるようにしています。成果が見えてくるのにはもう少し時間がかかりそうですが、粘り強く伝えていこうと思います。

(6)WSD受講を迷っている人へのメッセージを!

迷ったら、思い切って飛び込んでみてください! WSDでの学び、体験、つながりは一生の財産になると思います。面白がりながら、自身も楽しみながら、本気の学びを体験してみてください。

(7)これからの展望は?

考え方を日々の業務に活かすことは心がけていますが、まだワークショップの形式では実現できていないので、運営施設スタッフに向けたチームづくりのためのワークショップを企画したいと考えています。自分自身の担当施設だけでの実施でなく、部門の強みとしてニーズが高まるように工夫していきたいと思います。また、子ども施設を多く担当しているので、子ども向けワークショップもやってみたい! いろんな人々や文化に触れる機会をつくり、子どもたちの世界や考え方をより広げられる場をデザインしたいと思っています。 夢は尽きないです!

ワークショップを生業にしていないことにためらいを感じながらも、WSDに飛び込んでくださった津田さん。WSDでの本気の学びで得たことを、日々の業務にちょっとずつ活かしてくださっています。これから津田さんが実施されていくであろうワークショップが楽しみでなりません。これからのご活躍を応援しています。ありがとうございました!