メジャーじゃないけれど、登る

今日は最近の中では涼しい方、かもしれないことにホッとする青鳥(あおどり)なのです。
それでも、異常な暑さに変わりはないので、やはり暑いのです。

そんなあっつい東京の生息地域に住んでいる青鳥は、暑いのに耐えられないのです。
だから、涼もうとしてもクーラーガンガンな建物の中しかいられないのです。

でも、これではいけないのです。
ある日ふと、高いところに行きたい気分になったのです。
東京タワー、スカイツリーなど、簡単に名称は浮かぶのです。他のビルだって、高い建築物はあるのです。

青鳥、そんなメジャーなものには心動かされないのです。
物事は、はじっこ、辺境が面白いのです。ギリギリのところを攻めるのです。
選んだのは「船堀タワー」なる、辺境のタワーなのです。まあ、展望台ちょっとあるし、いいのです、それで。
なにせ、超空いているのです。当然なのです、観光コースではないし、都心でもない。東京のはじっこの地元民しかいかないであろう、そんなタワー、嫌いじゃない。

むしろ好物。

さて、登るのです。
案内のおねいさん、時間をもて余してるようなのです。そもそも、人、いないしね。
観光地じゃないって、こういうことなのです。
青鳥的には空いていて OK なのです。
メジャーなタワーだとこうはいかない、のです。
案内のおねいさんと青鳥のみをのせた展望台行きのエレベーターは微妙な空間で困ったのですが、まあ、それも良い思い出、なのです。
展望台はとても狭くて、まあ、お手頃なのです。ちゃんと遠くまで見られるのです。
東京、ないし関東は本当に広いし、民家が途切れないことに驚きなのです。

東京は広いなあ、なのです。

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しばらく景色を堪能したのです。
夕暮れから少し陽が翳るまで。

地上に降りてきた青鳥は、見下ろしていたたくさんの人たちに紛れておうちへ帰るのです。暗くなった空の下、お腹も減ったのです。

こうして「船堀タワー」に登る、は終わったのです。
このタワー、入場無料なのです。
良い場所を見つけたなあ、の青鳥なのです。
ちょっと煮詰まったら、登りにいこう、そんなタワー、なのです。

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