電車内で崩れ落ちている人

今日は「開運館 上野マルイ」にて鑑定してきた青鳥(あおどり)なのです。
今日は寒いなあ、なのです。
朝から霧雨なのです。
一雨ごとに寒くなるなあ、なんて曇り空を見ながら思うのです。

そんな寒くなりつつあった先週の金曜日、渋谷からの帰りの電車で、とある光景があったのです。
駅に止まる度に人が降りていって、なんとなく車両を見渡せるくらいの人の数になったとき、なのです。

ちょっと遠い電車の降車口に、倒れている人がいたのです。
ベージュのきれいなコートにパンツスーツの女性なのです。
車イスのスペースの場所で壁に寄りかかるように床に崩れ落ちていたのです。
一寸見「何か事件でも?」という感じに全身の力が抜けきっていたのです。

もしかしたら疲れて立っていられず、寝落ちたのかも、と良い方に考える鳥類なのです。
その様子に女性の側にいた面識のないであろう女性たちが話しかけて空いている席へ移動させていたり、降りる駅を聞き出していたり、介抱していたのです。

そのとき他の乗客を観察したのです。
近くの席に座ってたり立っていたのはほとんどがスーツ姿のサラリーマンのようなのです。
その彼らは、そちらに一瞥もせず、スマホを見ていたり、寝ているのかじっとしていたのです。

そうかあ、これが東京かあ、と改めて思ったのです。
鳥類の席は崩れ落ちている人から離れていたので、声をかけなかったのですが、ちょっぴり気になるので一部始終は見ていたのです。

自分も何の行動もしなかったし、言える立場ではないのだけれども「普通に行動する」って、なんだっけ、と思いつつおねいさんたちが乗っている車両から降りたのです。
終電まであと3時間ほど。
おねいさんはおうちに帰れたのかなあ、なんて思っていた青鳥なのです。

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