声をかけるべきか、かけざるべきか

本日は蒸しっとしている東京の青鳥(あおどり)の生息地域なのです。
若干この湿り気にうんざりしつつ、お買い物 DAY だったのです。
食材買いまくり、なのです。
といっても、暑くてあまり食べる気にもなれず、麺類を豊富に取り揃えるのです。
7月に入ると、コロナで営業時間が短縮だった店舗が、遅くまで営業をすることになるのです。
なので、簡単に食べられる麺類が中心なのです。

そんなお買い物をしつつ駅前に行くのです。
そのとき、ひとりのおねいさんが前を歩いていたのです。
なんとなく後ろ姿に違和感が・・。
原因はストッキングの伝線で、本人の皮膚の色が表に出ていたから、だったのです。

うーん、困ったのです。
声、かけるべきかなあ、なのです。
伝線しているのをご存じで、今お店に向かっているのだとしたら、大きなお世話じゃないかな、気分を害されるのかな、なんて思ってしまったのです。
けれども、知らずにここまで歩いてきたなら?
この先もたくさんの人に見られながら歩くのは、青鳥なら嫌だなあ、と思うのです。
ちょっと! 誰か教えてよ! なのです。
やっぱり、新しいものに替えたいのです。

うーん、どうしよう。
なので、青鳥ちょっぴり後をつけるようにおねいさんの後ろをキープするのです。おねいさんの様子を窺うのです。
おねいさん、おもむろにスマホを取り出してどなたかに連絡をしようとする素振りを見せたのです。

そこで青鳥、確信したのです。
おねいさん、気がついていないことに。
なので連絡をする直前に、慌てて声をかけたのです。
「すみません、怪しいものじゃないです。ストッキング、伝線していますよ」
と、お伝えしたところ、なんだかビックリして振り返えられたのです。そりゃそうだ、知らない人にそんな急にいわれて、しかも内容が内容だし。
警戒されて当然なのです。
それでもおねいさん、ご自分の足元を見て状況を把握されたようなのです。
「すみません、ありがとうございます」
と、お礼を言われてしまったのです。
しかも本当にその時までストッキングが伝線していたことをご存じなかったような声の調子とリアクションだったのです。

青鳥、すぐに立ち去ったので、その後のおねいさんがどんな行動をしたのかは知らないのです。
駅前にはコンビニ、スーパー、100円ショップ、ドラッグストア、等たくさんお店があるので、購入しやすい場所なのです。

余計なお世話かなぁ、宗教の勧誘だと思われないかなぁ、ヘンな人だとおもわれないかなぁ、なんて思っていたのです。
何より驚かせることはしたくないのです。
こんなとき、どういう言葉を選択したら正解なのか、難しいのです。
鳥類には人間の言葉が難しいなあ、と悩む青鳥なのです。


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