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夢がある?


締め切りが近づいている。
参加したいと思っていたけど、いまいち『ほっこり』が分からなかった。
でも、書きたい。

ほっこりじゃないかもしれないけど、家族の会話の中で、思いっきりくだらなかった話でも書いたら、『なんてバカなんだろう』って笑ってもらえるかな?


この日は、何でもない日曜日。空は青くて風は少し強めだったかな。
机をどかして掃除機をかけていると、旦那がベランダに干してある洗濯物を見て、なにやらニヤニヤしている。

「なに、ニヤニヤしてるの?」と聞くと

「いや、パンツが揺れてるなぁって」

いやいや、洗濯物を干しているんだから、風に吹かれて揺れることもあるでしょう。
『ニヤニヤしているのは、なんだ?』と聞いているのだ。

長年連れ添ってきたけど、気が付かなかった。もしかして、ヤバい人なのか?


子供たちが、会話を聞いていたらしく、集まってきた。
「パパ、パンツ見て笑ってるぅ」
「ギャハハ~」

そんな子供たちに対して、「分かってないなぁ、パンツには夢があるんだぞ」と旦那。

『ワケわからん。 なんだ? パンツに見る夢って?』

『子供に変なこと教えるんじゃないぞ。次の一言しだいじゃ、あんたを掃除機で吸ってやる。』

なんて、思いながら洗濯物を見る。

一列に並んだ家族全員のパンツが、バタバタと揺れている。

一番下のボクが、「見えない~」と飛び跳ねているので、やれやれと思いながら、「寝転んでみたら?」とアドバイスをした。


「わかったぁ」と

ごろんと寝転んで、洗濯物を見上げたボクが叫んだ。

「パンツが、お空を泳いでいる!」


「え~」と笑いながら

みんなで、寝転んで、洗濯物を見上げてみる。

確かに、青い空に、パンツが仲良く泳いでいるように見えた。


旦那が、とってつけたような、どや顔で「ほら、夢があるだろ」と言ってきた。


『おバカだよなぁ・・・』



でもまあ、今回は許してあげよう。

だって、私も一瞬、思ってしまったんだもん。



「パンツに、夢があった」って。






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