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自分の心こそが好き嫌いを決める

過去の話だが、私はとあるゲームをしていた。
そこにはとても嫌われているギルドがあった。
関わった人たちのおそらく漏れ伝わった話だけでキライだと判断している人もいた。

もう1つ、明るいギルドがあった。
賑やかでみんなが陽キャで仲良しで。

私はその2つからありがたい事にお誘いを受けていた。後者のギルドでは何人もの人が友達になってくれていた。

前者はギルマスさんがかなり強めの勧誘をしてきた。

そしてこの2つのギルドはとても仲が悪かった。

私は、前者の方に入ることに決めた。
理由は分からなかった。
普通ならば仲のいい人が多い後者を選びそうなものなのに。

タイミングを同じくして私はゲームのとある男女のカップルと少しごたついていた。私の配慮のなさから女性の方を傷つける形になってしまったのだ。
事情を話したかったけれど余計な口出しをせず黙っていた。そこは私がしゃしゃりでるよりも男性の側が解決に導くだろうと思ったからだ。

その時、後者のギルドの1人から個別にチャットをもらった。今後のお付き合いはないものと思ってください、という旨のものだった。

私は深追いはせずわかりました、と伝えた。

前者と後者、仲が悪かったとしても、私は後者の仲のよかったギルドの人たちに、その評判の悪い所にとりあえずお誘いしてもらっているから行ってみますと伝えてあった。イヤなら伝えて抜けてきます、と。
行ってらっしゃいと快く言ってくれていただけに、そのギルドに行くことが原因の全てだとは思えなかった。

おそらく他のなにかが、思ってもないように伝わったのかもしれないと思った。

そしてその評判の悪いギルドにお世話になった。
みんなとてもいい人たちばかりだった。
強くなって楽しもうねとみんな言ってくれたし、できない事もたくさん助けてもらった。

もちろんイヤで抜けた人たちにも様々な理由があっただろう。結局は合うか合わないかなのだと思う。

だけど、私は何故かその2択を迫られた時、仲のいい人がたくさんいるギルドを心が選ばなかったのだ。
もちろん明確な理由もいくつかはあったけれど、それでもなにも知らない話したことがある人も居ない、評判の悪いギルドに入るくらいなら、本来はそちらのはずなのに。

そして今回のいきなりの個別での言葉。
まるで別人のように淡々と言われてしまった。

私はその人はきっと真っ直ぐな人なのだなと思う。 
なにかを誰かに聞いたとしても関わらない、なんならフレンドを削除したら楽なのに、そう伝えてきたのだから。

でも、その時、何故あのギルドの方に入らなかったのか分かった気がした。

理屈ではないのだと思う。
いいか、悪いかは、自分の心こそが
決めることなのだ。

私はその評判の悪いギルマスさんの勧誘で
嫌な気持ちにはならず、何故か行ってみようと思った。しかし仲のいい人たちのギルドには、何故か
結局行かなかった。
私の中の何かがそう判断していたのだと思う。

どちらかの善し悪しの話ではないし
誰かが悪いという話でもない。

誰かの言葉や評価は判断基準の少しの“足し”には
なるのかもしれない。
でも、それが必ずしも正しいとは限らない。

自分の中のなにかが
理屈ではなく感じ、決めているのだと思う。

そのギルマスさんが言っていた。
外の人からは嫌われてるけど、楽しく強くなれたならいいと。そしてそこのギルメンさんが言っていた。
みんな、ギルマスを嫌っているけれどとてもいいひとです、それが少しでも分かってくれる人が増えてくれたら嬉しいと。

私は別にそれで仲のいい人が離れて行くのなら全然よかった。というか、どんな理由で離れて行かれてもかまわない。

私は、この時の判断は間違えてはいなかったと思う。
私の為の私の判断。
なにを言われてても別にいい。

うるせえバーカ




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