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はじめての古美術鑑賞 人をえがく(根津美術館)

はじめての古美術鑑賞シリーズ。今回は人物。
幼い頃は人物がをまったく受け付けなかったぐらいで、どちらかというと苦手なジャンル。現在は受け付けないということはないけれど、なかなか関心が向きにくい。
弘法大師など仏教関連、あるいは神聖化された人物。談山神社の藤原鎌足の曼荼羅のように配置した絵が面白い。坂上田村麻呂は江戸時代の絵だからかとても華やか。柿本人麻呂は口を開けた姿。ものすごく考えている風でこれも面白い。
源氏ゆかりの人物や高貴な人の似絵、大陸の人の姿などに分けられていた。今回とても楽しかったのが色絵講堂人物文皿。とてもおもしろく楽しい絵皿だった。こんな絵皿があるのかと初めて見るもの。江戸時代のものらしいが、楽しく可愛らしくきれいな絵本のようなお皿。あんな楽しい絵皿があるとはと思う。美人画コーナーでは円山応挙の美人、「楚蓮香図」の日員が一番印象深かった。その他の美人も素晴らしい美人ばかり。
好きな素朴絵の蒔絵「つきしま絵巻」も出ていた。あの牢屋(?)のところ。どうなっているか毎回判らない。まるで障子の張替えの間に人が挟まっているよう。場面は島を作り上げるには三十人の人柱をたてなければいけないとの占い結果(ひどい)に、そのあたりを通りかかった人を捕まえて(ひどい)投獄しているという深刻なシーンなのだけれど。
茶室展示は残茶。冒頭の素晴らしい汲出に釘付けとなる。

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