見出し画像

燃え尽きるな、余力を残せ。~趣味との付き合い方のスタンス~

自分の性格は「熱しやすく冷めやすい」の一言に尽きます。そのため齢42にしてようやく、完全に熱を失わないための”適度な距離感”を意識するようになってきました。
「熱中しすぎてるな」と思ったら1日でいいから離れる。他の媒体を触る。恋しくなったらまた戻る。その繰り返しによってモチベを保つ、というのが今の趣味に対する接し方です。

この境地に至るまでに数々の失敗を繰り返してきました。興味を持ったら全力疾走するけどペース配分考えないので力尽きたらそのまま倒れて起き上がれない、ということが多々あった。いったん完全燃焼してしまうと「興味がゼロになって復活しなくなる」。失速するとかじゃなくて灰になってしまう。これが一番避けなければならないこと。
とか言いつつ、さっそく数日前にエルデンリングDLC三日三晩ぶっ続けてクリアして燃え尽きましたが。面白すぎたので仕方ない。

他にも私の燃え尽き経験を羅列することで、いかに距離感を保つことが大事か反面教師としていただければと思います。

燃え尽きたもの:東方

貴方の東方はどこから? 東方紅魔郷から。
原作厨でした。特に音楽については原作の音楽しか認めてなかった。いまだにボーカルは認めてないくらい根深い。
特に、永夜抄に熱中しました。初コミケ参戦して買いに行ったのは良い思い出。紅魔郷→妖々夢を経て自分のSTG技術が上がっていたのと、当時はスコアボードが盛り上がっていたことから、本格的にスコア稼ぎをしようと意気込みました。
それが寿命を縮めた。スコア稼ぎってのはシステムの深堀りと粗探しでもあって、システムの悪い点・欠点も見えてきてしまう。それでも風神録までは楽しめてたんですよ。ただ、風以降でゲームシステムや作風が結構ガラッと変わったため、地霊殿でアンチ化した。永が至高だったので、それとのギャップを感じてしまったんですね。かつ振り返ってみれば、もうその頃は自分の興味が完全燃焼してた。
完全燃焼して燻ってるタイミングで作品に裏切られる(あくまで主観としてそう感じてしまう)と、反転アンチになりがち。教訓のひとつです。

萌え尽きたもの:エロゲ

18禁PC美少女ゲームのこと。10年間くらいはハマり続けてたので長続きはしていたんだけど。
ただ100本以上やり込んだタイミングで、限界というか「これ以上はない」と感じたことを今でも鮮明に覚えている。
良くも悪くも”二次元の嫁は不変”、”決してディスプレイから出てこない存在”というのが身に染みた。キャラクターが作品の枠からはみ出ることはない。追加のストーリーやボイスはないし、自分に実際に話しかけてくれることももちろん無い。
「変化を感じなくなった瞬間」というのも、興味がゼロになる原因のひとつ。

なお自分はシナリオライター買いをしていたので、好きなライターさんがソシャゲやアニメなど他の媒体に着手するようになったのも、未練がなくなる追い風となってしまいました。TYPEMOON奈須きのこ・ライアーソフト星空めてお・桜井光はFGO、とらハ都築真紀は魔法少女リリカルなのは、るい智の日野亘もラノベ寄りになった頃でしたね。

燃え尽きないよう気を付けているもの:VTuber

ここからが本題ともいえる。VTuberの六原小森さんにハマってから推し活というものを始めたが、最初は加減が分からなかったし、今でも模索中。
え、普通は赤スパとか投げない? そうなのか…というレベルなので傍から見ると濃い部類のファンに思われるが、自分基準ではこれでも自制している、つもり。
ただ、熱中しすぎないための具体的な指標や対策があるなら頭に入れておきたいと思っていたところで、ちょうど参考になる「ガチ恋バランス」という書籍がありました。

ガチ恋したときに厄介リスナーや反転アンチにならないための心得が書いてあり、ガチ恋でなくても「熱中度」と言い換えることで他の物事にもそのまま当てはめれる指標が提示されている。

〇を付けた中で一番高い値を深度とする。自分は8でした

11以上が引き返すべきタイミング。また16以上ともなると暴走状態でいつ完全燃焼してもおかしくなく、書籍内でも”そうなったら戻れない、戻るための術を知ってほしい”と強調されている。まさに我が意を得たりと共感してしまった。
もちろん熱中することが悪いというわけでは全くない。程度の問題。どこかで必ずいったん止まるべき・引き返すべきタイミングがあるということ。
もしX上で私が暴走していて「お、こいつ過熱してんな?」と思ったら止めてくれるとありがたい。
自分で自分の好きなことを手放さないためにも、常にセルフチェックを心がけておきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?