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約束の碧い鳥

あの日から4年とひと月程今日やっと初公判が開かれた。孤独と無理解が産み出した悲劇だった。
沢山の大切な人達が犠牲になったし未だにリハビリ等で闘ってる人家族を失った悲しみから立ち上がれない人が居る。
だけど私はあれから一度も犯人を恨んだことは無い。ホントにない。どうしても恨むことが出来なかった。ただただ悲しかった、急に誰も知らない世界に放り出されてしまった様な虚無感に襲われた
私は普段この言葉を使わないが「仕方なかった」のだと思う。
でもその代償に私は心を壊してしまった、胸の奥に暗い闇を引きずり込んでしまったみたいに
医者で言われた病名は「代理受傷による急性心因性ストレス障害」だった。他人の苦しみを自分の事の様に捉えて前頭葉系に負担をかけた事による脳機能不全、俗に言う鬱病になった。
4年経っても良くはならないし未だに衝動的に命を断ちそうになるほど毎日苦しい。
でも私は心を壊す程大切な人達がいたんだって。夢を与えてくれて、決して諦めない心を教えてくれたんだって。だから決して忘れない為なんだって思う様にしてる
心の中にしか居ないみんなを大事にしたんだって。

その気持ちを決して忘れない為にアイコンはあの日からずっとこの碧い鳥にしてる。どのアプリも全部。作品中で描かれる鳥だから、また会う日の約束のために

私は待っている、みんなが描けなかった見る事が出来なかったグランドフィナーレをみんなの代わりに見るんだって。その時はもうすぐそこ、最後のメロディーが奏でられる

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