ラブソファに、ひとり(ブックレビュー)
本屋さんに行くと、よく平積みになっている石田衣良さんの本。
前から気になっていたので、最初はもちろん、一番薄い本から手にとって、試してみる。
「ラブソファに、ひとり」
時間つぶしに入ったカフェで、思わず次の予定を忘れて読みふけってしまった。(おかげで予定に数分遅刻(-_-;))
なぜなら、、、
最近の私。人間関係で少しだけ失敗をし、小さなとげが心に刺さったようで、ちくちく心が痛んでいた。
そんなとき、「あっ、人間ってみんな孤独なんだな」って思うと、心からほっとする。
誰もがそれなりに問題や悩みを抱えている。そして、むしろそれが普通で、みんな傷ついたり、寂しかったりしながらも、平気な顔をして生きているのだということを思い出せるのはいいことだ。
特にSNSで幸せそうな友人の投稿を見たようなあとには。
この本の中には、素敵なラブストーリーの萌芽のような話が詰まっている。恋の始まり・・・それは一番ドキドキして、生きていることを実感できる素敵な時間かもしれない。
どこか不器用ながらも、人生を歩いていく9つのストーリー。
短編集を何年ぶりかに読んだけど、いいものだな。
ちなみに、石田衣良さんは、長編より短編が得意だそうです。
それを知っても、今度はこの人の長編が読んでみたい。そう思いました。
だって、この中の短編小説、続きがもっともっと読みたいって思う話ばかりだから。
心のとげを優しく抜いてくれるような1冊。
今日、この本が読めて良かった。
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