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Kintone開発日記#1 図書館システムを作成してみた。

昨日の投稿で「小規模市町村向け自治体まるごとDXボックス」に申し込んでKintoneをさわり始めたと書きました。

仕組みを理解するためには手を動かすのが手っ取り早いので、テキストに係れたアプリを作成したり、既存のテンプレートを自分の組織に合わせて修正したりと色々試しています。
なんとなく仕組みがわかってきたので、学んだことの確認を兼ねて図書館システムを作ってみました。

なぜ図書館システムを作ることにしたのか

①あると便利

現在、図書館ではシステムを導入していないため貸出カードを使用して貸出手続きを行っています。そのため、本が貸出中かどうかは貸出カードを確認する必要があります。
また、僕の同僚がエクセルで簡易な貸出システムを作成しましたが、貸出作業を行う受付の方にはパソコンスキルにバラつきがあるため、いつでも使えるわけではない。あと、エクセルはこわれやすい。
なので、なるべく簡単な操作で貸出手続きが行える仕組みが作れれば、貸出手続や蔵書管理が効率化できそう。

②複数のアプリを使用するので練習にちょうど良い

Kintoneで貸出管理を行うためには、図書館内の蔵書を登録する「蔵書マスタアプリ」、本を借りる人を登録する「会員マスタアプリ」、そして貸出処理を行う「貸出手続アプリ」を作成すれば良さそうでした。
マスタを作って他のアプリと連携させるのはキンゼミでやったので、復習する意味でもちょうどよい難易度でした。

作ったアプリの概要

(アプリのスクショ等掲載してよいのか分からないのでテキストのみです。)

蔵書マスタアプリ

図書館の蔵書を登録するアプリです。
現在の項目は「ISBN」「書籍タイトル」「著者」「発行日」「あらすじ」「貸出状態」とシンプルな構成です。
図書館の棚番号や図書購入日、本の劣化状態なども追加すると本の管理がしやすくなりそうです。
本を登録するだけでなく、一覧から貸出中の本だけを表示することもできるのでお客さんから聞かれたときにパッと確認することもできます。

会員マスタアプリ

図書館で本を借りることができる人を登録するアプリです。
現在の項目は「会員番号」「氏名」「住所」「電話番号」「メールアドレス」です。
連絡先を登録できるので、返却期限が過ぎている方に連絡することができます。プラグインを使えば返却期限が過ぎたら登録されたメールアドレスにメールを送ることができるんじゃないかと思います。
また、関連レコードで貸出手続アプリと連携しているので、会員が借りた本のレコードが表示されるようになっています。

貸出手続きアプリ

誰でも操作ができるようにしたいので、入力作業を行わずに貸出手続きができるよう、貸出手続きアプリではルックアップを使って、それぞれのマスタアプリから会員情報と図書情報を引っ張りました。
会員情報は会員番号、図書情報はISBNをバーコードリーダーで読み取って入力することを想定しています。もちろん一覧から探して選択することも可能です。
あとは貸出・返却をラジオボタンで選択できるようにしているので、貸出を選択して保存をクリックすれば貸出手続きは完了です。

つまづいたポイント

貸出手続きアプリで本の貸し出しを行ったら蔵書マスタアプリの本の状態も貸出中に変更したいのですが、手動で行うと手間ですしミスが起きる可能性があるので、できれば自動化したく、基本機能で探したら”アクション”という機能がそれっぽかったので設定してみました。
が、違いました…。アクションは既存のデータをコピーして新たにレコードを作成したいときに使うものでした。
ただ、どんな風に使えるのかが分かったので、蔵書マスタ・会員マスタにそれぞれ貸出手続きを行うボタンを仕込みました。これでどこからでも貸出手続きに進むことができます。
アプリ間のデータ連携はプラグインを活用した方がよさそうだったのでTIS様の”アプリ間レコード更新プラグイン”を使わせてもらいました。

キーフィールドと更新したいフィールドを設定するだけで簡単にアプリ間のレコードを連携することができました。ありがてぇ…

そんな感じでシンプルな仕組みではありますが、図書館システムが動作するところまでは作成できました。2日かからずある程度形になるんだからKintoneすごい!
調べていたら蔵書の登録の際にISBNを読み込んでAPIで本の情報を拾ってきたりすることもできそうなので、KintoneやJavaの理解が進んだら挑戦してみたい。
あと、現在の図書館では本を探すのが大変なのでプラグインのkviewerとフロアマッププラグインを使って蔵書検索機能とかも作れそうだなと妄想中です。


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