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超朝型のわたし。

外はまだ薄暗い中、
リビングに降りて、
エアコンのスイッチを入れる代わりに
窓を開けた。

東を向いているその窓の向こうに、
明けの明星が美しく輝いていた。

そのななめ上には、下弦の月。

この光景、
わたしの記憶に多い。

ふと昨日、友人宅で目にした本の一節が
思い出された。
「中二病を生きる」

中二病。
まさに中学2年の頃に、
こどもでもなく、まだおとなにもなりきれない、
外界と自分の内界との間を彷徨う、
中二階にいる状態。

わたしが中学2年の頃にも、
そのような言葉はあったのだろうか?

わたしが「中二病」という言葉を知ったのは、
子どもが生まれてからだから、最近のはなし。
信頼しているアントロポゾフィー医の著書で知った。

今となって思い返すと、
わたしもしっかり中二病を患っていた。
その結果、理解されないままに、
ただでさえ多感で苦悩していたその時に、
中学校を転校する、という
解決になっていない策をとることに至った。

中学2年の頃、
いつもいつも空を見上げていて、
その空には、宵の明星や明けの明星が
いつも輝いていた。

その後ずいぶんと長い間、
わたしはその「転校」のできごとが、
「人生から逃げた」できごととして、
わたしの弱さ、自己否定としてつきまとった。


そして、
おとなになったわたしが出会った
中二病の存在。

その本は、
少し変わった精神世界よりの本で、
中二病として生きることが、
本来のその人らしさを肯定していく、
というようなさわりだった。(と思う)
そしてそこには問いがあった。
中学2年の時によく何をしていた?
何が好きだった?と。

そこでわたしが一番最初に思い出したのが、
「よく星空を眺めていたなぁ」
ということだった。

たしかに、
いまもまだ夢見がちなところがあるかもしれない。
ここではない、どこかを見るくせがあるかもしれない。

でもいいのか、それで!
わたしは万年28才、という気持ちでいたけれども、
どうやら万年14才、なのかもしれない。

それはそれで、それもいい。




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