【レビュー】フレキシブル4-4-2 第5節 FC東京 vs 浦和レッズ 2020/07/18
2020 Jリーグ 第5節 FC東京 vs 浦和レッズ @味の素スタジアム のレビューです。
プレビュー記事も出しているのでそちらもご覧ください。
https://note.com/aoaka_sasaemon/n/n4eaaba1a2099
プレビュー採点
フォーメーションは事前の予想通り4-3-3vs 4-4-2。特にFC東京側はスタメンまで予想通りだったので「右は浦和の山中・汰木をしっかり止めて左の小川・レアンドロで仕留める」という狙いはあったと思います。対して浦和側はトーマス・デン⇨マウリシオ 柏木⇨青木 関根⇨長澤 レオナルド⇨杉本と結構ハズレ。CB・CFはコンディションやターンオーバーの色が強いので仕方ないですが、柏木・関根は今季の浦和として組織的な守備から連携で崩して仕留めるという想いが読み解けなかった感。やられて嫌なこと(前線の2人に放り込む)を意識しすぎました。
試合寸評
試合はポゼッション前半49:51 全体43:57という持ち合う(持たせ合う)試合展開。浦和の4-4-2のブロックも、また後述する東京のブロックも堅かったため枠内シュート3:1の塩分濃いめの試合でした。前半終了間際の森重のレーザーフィードから室屋のクロス、ディエゴの👶2試合連続弾が決まり先制。後半、浦和は早めに選手交代を行うも決定打とはならず、逆にアダイウトンの完全自己完結ゴールで終戦。最終スコア2-0で鬼門浦和を突破しました。
Topics
浦和守備の既視感
ゾーンでの撤退守備から中央を固めてサイドからの攻撃はある程度許容する。奪ったら縦に速いカウンターでCFのクオリティで勝利をもぎ取る。
完全に去年のFC東京ですね。
違いとして
・永井程の圧倒的なスピードはない
・レオナルド、興梠ともにゴール前での仕事に長ける
ことから裏に1発出して決める永井GO!GO!カウンターより、1度サイドに預けてカットインとクロスの択を迫りながら最前線にボールを運ぼうとしている印象。
この試合ではIHにカットインを防げる東、ピッチ隅に追いやって縦にえぐってのクロスを室屋を置いていたので浦和左サイドからの攻撃に怖さは感じませんでした。試合中1度だけあった山中のアーリークロスなど、追いやられる前に最前線に送る択がもう少し必要だったように感じます。
その点で相手CBから攻撃的なSBの裏に出されてクロスからの失点というのは去年散々やられた攻撃なので「ソイツの弱点は俺が一番よく知ってる」展開だったのかなと少し思ったり。去年FC東京が攻撃で手詰まりになったフォーメーションを今後浦和がどう進化させるのか注目ですね。
New東京守備 フレキシブル4-4-2
お待ちかねのこの記事唯一の主張ポイント、フレキシブル4-4-2。4-3-3への転換、橋本の移籍と守備面の不安要素を指摘され続けているFC東京のこれからの希望じゃないかと思っている守備陣系です。
今節スタジアム観戦後の感想とDAZN観戦組の感想があまりにも乖離していたのが印象的でした。スタジアムで見るときれいな4-4-2(ないし4-5-1)を組んで対応出来ていると感じたのですが、DAZNで見ると東とディエゴの献身性で成り立っているというように見えます。スタジアムで見ているとSBディエゴやCF東はアドリブと見るには回数が多く、慌てた様子もなく立ち位置についていたように見えました。
なのでここからは仮説ですが、おそらく各人に許可された守備位置と動きがあり、ネガティブトランジションの際に東と林が司令塔となって近場のポジションをこなしているものと思われます。
ポジションと役割説明は下記の図の番号を使用します。
役割はこんな感じ
・レアンドロ
①でボランチへのパスコース切り
③で中央へのコース切り
・永井
①でボランチへのパスコース切り
①で相手CBへのプレス
④でボランチのマーク(足を休める)
・ディエゴ
②でボランチへのパスコース切り
②で相手CBへのプレス
⑥で中央へのコース切り
⑩で攻め上がった室屋の穴を埋める
・東
②で相手CBへのプレス
⑤でボランチのマーク
⑤でボランチへのプレス
あとはだいたい普通の4-4-2と同じなので割愛します。
この布陣の狙いは4つ
・レアンドロに極力守備タスクを負わせない
・永井と東とディエゴ(とあべしゅー)でCBへのプレスの負担をローテーションする
・室屋が大胆に攻め上がる
・ダブルボランチを崩さない
上から重要な順に並べました。
まず第一にレアンドロを活かすこと。相手を崩してゴールに向かえる前線の選手は他に見当たらずシーズン依存度は最も高いかもしれないです。その点で守備タスクを整理することは必須と言えるでしょう。
第二に相手CBへのプレス係の負担を減らすこと。ただでさえ連戦がキツい今シーズンに故障明けの永井や田川を毎試合灰にさせるわけにはいかないですが、1stプレス役が追い込みサイドで潰し切るFC東京の守備には常に全力プレス役が1人必要になります。これをローテーションする事でより長い時間相手にプレスをかける狙いがありそうです。
第三の室屋の攻め上がりですが、これは今シーズン開始時から昨年より目立っていた事象でした。幸い目立って裏を突かれることは今までありませんでしたが、ディエゴのカバーが期待できる場合ハーフウェイラインを超えてより積極的なポジショニングが出来ます。
第四は次節からを見据えた施策ですね。
終わりに
正直に言って時間が足りない!!4連休に図を作るアプリとかもう少し模索します…
現地の感想で言えば浦和戦は勝ってよかったけれどいいサッカー同士がぶつかったかと聞かれると微妙なところだと思います。(正味負ける気があんまりしなかった…)
4-4-2の守備陣系がこれからのスタンダードになっていくかは注目していきたいです!(DAZNだとよくわからんが)
さあ急いで札幌戦のプレビューをまとめましょう!!!
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