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手癖のついた本が勝手に開いたページ


 起きたら掃除をしたい気持ちをちゃんと今日に連れて来ることができていたので、寝起きの頭が鳥の巣のよう(いや、アリスインワンダーランドのハートの女王のよう)になっていたのを手櫛で伸ばしながら、のろのろと溜めてあった書類を整理することから始めた。職場からもらった書類等、重要なものは決まったところに全て固めておくタイプ(後から探すのが面倒になるタイプともいう)なので、必要な書類とそうでない書類を分けて捨てた。全然必要ないもの大事に置いてた。これからはきちんと分けよう。こまめに捨てよう。ファイルの整理、机周りの筆記具や本の整理、引き出しの整理、なんてしているうちに額からじんわり汗が滲んできた。でも、すごく真面目に頑張っているのに目に見えている場所の大きな変化は見られず、なんだかやる気がなくなってきたな、と思い始めたので一旦休憩した。アイスミルクティが体に染み渡った。落ち着いたおかげでいっそレイアウトごと変えてやろうと思いたったので、そこから再び一人で黙々と部屋にこもっていた。机周りも本棚も洋服箪笥もスッキリした。捨ててやったぜ。余計なものがなくなっただけで部屋の空気すら軽い軽い。気がつけばお昼前になっていた。

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 机の周りは混沌としている。もともとがらんとしている部屋は苦手で、どちらかというとちょっと狭くて、ものが多いくらいが好き。ただでさえ手狭な部屋に本棚が5つあるのだがまだ窮屈だとは思っていないし、(自室は秘密基地のようなものだと思っている)これからも本が増えていくだろうから、どこかに本棚を追加する日もそう遠くはないのに、全くどこに置けばいいのか。楽しみだなあ。

 本と猫のために生きていける人でありたいとか思っている。愛だとか恋だとかも大事にしたいような気もする。でもこの歳になって身を固めたいと思っていない時点で色々察する。多分だけど結婚に興味がない。そこに女性としての幸せがあると思う人はそれでもいいと思うけど、そうじゃない人もいる。子育てが楽しい人もいる。それでいいと思う。ただ、今の自分がそう思わないのでそうしないだけ。その選択肢のために生きようとはしないでいる。自分を大事にできない人になぜ誰かを大事にできましょう。今は自分のために生きているな、という実感だけで生きていけるようになりたいのだ。いろんな評価や、流行に流されてしまうので、ミーハーな自分も否めないし、好きなものは好きである。だけど、本当の本当に大好きなものって人には言えないものよね。内緒にしておきたいもの。できれば誰にも気付かれたくない。「青野の一番好きなものはこれだ!!」って当てられたくない、し、当てられないようにしている。すでに言葉にしているものかもしれないし、誰にも言ってないことかもしれない。

 みんなもあるよね、内緒にしておきたいくらい大好きなもの。自分だけがわかっておきたいほんとうにほんとうに大好きなもの。それらがあるから生きていられるのだと思う。目に見える好きに包まれている、その一番奥底、自分だけが手の届く場所で光っていると思う。

 そういうの、これからももっと大事にしたい。



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 やっと『自転車屋さんの高橋くん④』を買った。どこの書店にも売り切れていて、ええええもうなんでだよおおおおおおと心で叫びまくっていたのだけど、まさかこの本屋さんにあるわけないよね・・・・?な、本屋さんにはあったっていう。ごめんなさい。でも嬉しい。ありがたい。よくみたら漫画の品揃えは良かった。

 掃除も終わって漫画も読めて、やるべきことはやったので、後は好きなだけゆっくりとした夜を過ごそうと思う。だから今日は早めの日記。短歌をつくる。ギターも触る。

 

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