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沈黙は重要なコミュニケーションツールである-タロット「#1.The Magus」
会話中の沈黙が怖い?
今まで会話中の沈黙を意識したことがなかった。
でもあえて沈黙することにより、自分自身の深層心理に気がつくことができた。
その時のことを𝕏に投稿した。
「沈黙は怖いですか?」
— あお|タロット愛好家 (@AOuranai) June 25, 2024
会話中、突然相手に言われた。
言われていることが
よくわからず
「そんなこと
考えたこともありません。」
と答えた。
「なぜ、そう思ったのですか?」
と聞くと、
「今から、お互い3分くらい黙りましょう。」
と黙ってしまった。
気まずい・・・。…
言葉だけがコミュニケーションではない
タロット「#1.The Magus(魔術師)」は、コミュニケーションと知性の象徴である。
![](https://assets.st-note.com/img/1719179423391-9CpVpNEoyL.jpg?width=1200)
トートの書のこのカードの解説にはこのようにある。
このカードの意味するのは、智慧、意志、言葉、それに宇宙の根源たるロゴスである。
智慧:深い理解を含んだ知恵。
意思:行動の原動力になる目的意識。
言葉:メッセージを伝えるツール。
ロゴス:言葉や理性を超えた、根底にある真理や秩序。
これらをすべて含んでいるのがコミュニケーションである。
だから、言葉はその中の一部に過ぎない。
「沈黙」が示すものとは?
「ロゴス」についてもっと深く考える。
古代ギリシャ語で「言葉」や「理性」を意味する単語である。哲学や神学の文脈では、「宇宙の理性的な秩序」や「神の言葉」を指す概念として用いられる。例えば、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスは、「logos」を宇宙の根本的な原理として説いた。
ロゴスとは、「宇宙の理性的な秩序」や「神の言葉」を指す。
このことをコミュニケーションで置き換える。
コミュニケーションとは「自分の言葉」や「論理的思考」に依存しているように見える。
でもその間に「沈黙」が入ることで、「深い理解」を得ることができる。
この深い理解とは「論理的思考」以外にも「直感」など自分以外の要因もある。
例えば、推理をする漫画で頭の中を整理している時に突然ピンとくるシーンがあるだろう。
それが「神の言葉」なのではないか?と考える。
「自分の外側からの深い理解」だ。
そして「#1.The Magus(魔術師)」の解説の中にある「智慧」。
これは「自分の内側からの深い理解」を示す。
「沈黙」とは、今起こっていることを自分の内外から深い理解を得るための大事な時間である。
なぜ、自信がある人は「会話中に沈黙」する?
自分の言葉に自信がある人は、「適切な間(沈黙)がコミュニケーションを強化する手段である」ということをとてもよく理解しているのかもしれない。
このカードの解説には、次の言葉がある。
水星は棒を持つ者として目立っている。
エネルギーを放射するのである。
カードの魔術師は、エネルギーを放射する存在である。
エネルギーを放射するとは?
放射とは
物体が電磁波または粒子線の形でエネルギーを放出すること。また、その電磁波または粒子線。輻射 (ふくしゃ) 。
例えば電磁「波」というように「波」のエネルギーを魔術師は出していると考える。
この波が途切れないことで、電磁波は空間を進むことができる。
電磁波は水面に生じる波のような性質をもっています。池に物を投げ入れると波紋が広がります。投げ入れた瞬間に、図1のAの波ができます。その1秒後には、波が図2のBの位置まで進みます。電磁波も同じように空間を進んでいきます。
またこの波は、波長の長さにより進み方が変わってくる。
例えば
テレビ放送などの電波は長い波長を持ち、障害物を回り込みより広範囲に届けることができる。
放射線治療で使うガンマ線は短い波長を持ち、目の前の障害物を貫通することができる。
電磁波の性質をコミュニケーションに置き換える
遅いリズム(長い波長)で会話をすると、相手の心の疑念(障害物)を回り込み言葉が深く心に届きやすくなる。
遅いリズムの時に「適切な間(沈黙)」を取ると、相手が自分の感情や考えを整理する時間を与えることができる。
これにより相手が共感しやすくなる。
速いリズム(短い波長)で会話をすると、相手の心を貫通しインパクトを与えやすくなる。
これは強い感情を伴うメッセージを伝えたい時に有効だ。
速いリズムの時の沈黙は、特別な意味を感じやすい。
急激なリズムの変化は、そのメッセージを強調し重要性を際立たせる。
自分の言葉に自信がある人は、伝える手段を選んでいる
自信がある人は、常に自分の意図を明確にし相手に伝わる手段を考えてコミュニケーションをとっているのだと思う。
その効果を高めるのが「沈黙」を含めた非言語の部分。
自分自身の感情が昂りすぎた時も、あえて沈黙を使い冷静に対話を進めようとしているように見える。
言葉をたくさん並べられるよりも、1回の沈黙で様々な要素を引き立てることができる。
だから沈黙をコントロールすることで、相手に自分自身の真意を伝えやすくなるのではないか。
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