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やられたっ!

毎年親友からマフラーを貰うのだが今年も猫に食べられてしまった。

うちの猫は美食家なので、段ボールの破片や糸屑、髪の毛やホコリが大好物。

落ちているとすぐにもぐもぐしてしまう。

できるだけそういったものが落ちていないように心がけてはいるが限界がある。

特に紐状の物は誤飲や腸閉塞の危険があるので殊更気を遣っている。

マフラーも手の届かない高い所にハンガーにかけて保管していたのだが帰宅したらいつの間にか床に落ちていた。

きっと留守中にジャンプして必死に落としたのだろう。

気づいたときは時すでに遅し。

フリンジ部分が一部だけむしゃっとなくなっている。

去年も同じことがあった。

しかも必ず親友から貰った特別高いマフラーを狙う。

やはり高いものの方が美味しいのだろうか。

なにも二年連続狙わなくてもいいではないか。

まだ貰って一ヶ月も経っていないのに。

フリンジの一部がむしゃっとなくなってはいるだけでマフラーとしては機能している。

だからといって甘やかしてはいけない。

私は猫を怒った。

猫を躾ける事はできないとわかっているが怒らずにはいられなかった。

当の猫は私が怒っているのを認識してはいるようだったがもちろん反省の色はない。

不機嫌そうに尻尾をブンブンするだけだ。

可愛いからといってなんでも許すわけにはいかない。

が、許してしまう。

それが猫飼いの宿命なのだ。



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