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背中を押す色。

もう10年以上前のお話。

大学4回生の12月。
調査や分析に一旦区切りをつけ
卒論の第1稿を提出しました。

返却された原稿は
ダメ出しで真っ赤になって
修正と追加分析に追われることになりますが、

それまでほんの一息の間に、
3年振りに髪を染めました。

ちょうどその頃、失恋していました。
一瞬だけ付き合ったのですが
振られてしまったのです。

告白されて嬉しくて、
これからもっと仲良くなりたいなと
クリスマスはどこに行こうかなと
そんな期待を裏切られ。

なんだか思い立って
髪を染めました。
元が黒かったので
色が入らなくて明るすぎない、
モカオレンジ。

気分転換になりました。
少し、周りの景色が違って見えました。

ただ、だからって
失恋の気分が晴れるでもなく。
かといって失意のどん底世界の終わり
なんてこともなく。

でも、ほんの少し。
髪を染めるという行動を通して、
いつもの自分から
はみ出ることをして、
変われたのかなと思いました。

そのあと割とすぐに
内定企業から研修のお知らせがあって
それに合わせて暗い色に染め直しました。

モカオレンジでいたのは短い期間でした。

その後の10年強のうち、
黒髪の期間の方が長いです。
ここ数年は暗めブラウンに落ち着いてますが。

ただ、髪を染める思い出というと、
このときの
モカオレンジや卒論、失恋の思い出が
いちばんに出てきました。

髪を染めることって、
何か変わりたい自分を後押ししてくれる
きっかけなんだなぁと
きっとみなさん思うことを
私も思いました。

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