実家がなくなります♪

私の人生って面白いかもしれない。
びっくりしたらごめんね、そんなに大したことじゃないから。

最近色んなことがあった。何度も文章を書いては下書きに保存したままにしていた。過去に書いたこと、今は思わないこともたくさん書いてあるけど。
せっかく書いたし、残せたらいいなあ

2023年3月
私はこのまま生きるのがお似合いなんだ、なんて
感じていることすら気づいていなかった。
自分を追い詰めたり苦しい環境で生きるのなんていつからか当たり前になっていて
汚い部屋で昔から過ごし、シャツや下着を変えるのも躊躇する貧乏、3日目のペットボトルもまあいいかって飲んで、同じ物しか食べられないことも受け入れて生きていた。
そんな自分がなんだか特別に思えたり、慣れていることすら気づかなくて、苦しいことが気持ちいいだとかそういう感覚すらわからなかった。
最近やっと抜け出したいだとか再生したいだとか思っていたけど、芯まで染み付いたセルフネグレクトはもはや無意識の域だった。
もう自分のお金で生活しているから3日目のペットボトルを飲む必要はない。必要ないのに。
今日ふと思った。ああ、古い飲み物や食べ物、嫌だな。
口にしないことを選んだ。

自分を追い詰めるというのはこういう生活の部分だけじゃなくて、自分をよく見せられないだとかそういう部分にも染み付いていた。
人の目を見て挨拶ができない。職場で馴染む努力だとか、容姿をよく見られようとか、そういうのは自分には似合わなくて気持ち悪いんだと思っていた。自分が人に話しかけるなんて。
自分を変えようにも、受け入れてもらえないだろうとかそう思っていることすら気づかず、自分はこれが当たり前なんだって思っていた。メイクをしていくことすら恥ずかしくなっていって、できなくなった。卑屈すぎて嘘みたいだよね。

インターネットやアイドルなら、自分をよく見せたら喜んでくれる人がいるから、大丈夫な気がした。そのためならオシャレをする自分を許せた。自分を守るためにちゃんと挨拶した。それ以外は、どうでもよかった。
けどいつの間にか、ネットでも可哀想な私でいなきゃいけないと思う時もあった。

まず生活のこと。気づいたのは友達のご実家に泊めてもらったことがきっかけだった。
精神が落ち込んで友達に相談したら、実家に何日かいさせてくれた。
ご両親は私にご飯を食べさせてくれてお風呂に入らせてくれてお布団を敷いてくれた。たくさん話を聞いてくれた。
前の日に残したコーヒー牛乳を飲もうとしたら止められた。「お腹を壊すから新しいのを飲みな」と言ってくれた。そんなの初めてだった。
食べ物を無駄にするのが怖いんです、と話した。
次の日からも、わたしを説得してまで、ちゃんとしたものを食べさせてくれた。
嬉しかった。いままで私は傷つきながら「あれ」をやっていたんだと気づいた。もうやめることにした。

自分の親がやってくれなかったことを数日間で一気に与えられて、自分を大事にしなさいと何度も言ってくれて、私は親にこういうことをしてもらいたかったんだ、こういう体験が私には欠けていたんだ、と知った。20代になってしばらく経っているのに、初めて知った。なんとなく家庭環境だろうな、と思っていたけど、触れるまでわからなかった。知らなかったから。

職場。最近、同じ部署の女性陣にご飯や遊びに誘ってもらえるようになった。男性が自分を狙っているとか、若いからとかそういうのじゃなくて、まるで仲間みたいに。
今までロクに会話に参加できず、お昼も一人で食べていたのに、少しずつ少しずつ距離を縮めてくれて。拒絶しないでみたら楽しく過ごすことができて。
自分が話しかけたら変かなあと入社した時から思っていたから、1年経ったのに話しかけることもあまりできなくて。何もするにも恥ずかしくて。迷惑をかけないことに必死で。
うちの部署の方々はとてもきれいなメイクをしていて、お洒落もして来ていて、仕事ができて、優しくて、憧れで。
でも自分は人によく見られようなんて似合わないから、話しかけるとか、自分を開示するとか、今更したら変だから、と。
だけど受け入れてくれるみたいだったから、話しかけてみたり、相談をしてみたり、お昼に誘ったり。他の部署の人とも交流してみたり。自分なりにお仕事を頑張ってみたり。
だんだん、自分がメイクぐらいして行っても変に思われないかもって思えて、していけるようになった。寝坊しなければ。
少しだけ人と目を合わせることができるようになった。

こんなの些細な問題で誰も私を見てなんかいないのに、いつの間にか動けなくなってしまう。


一人で過ごす時間に耐えられない時がある。けどお金も体力もない。ここを出る足が存在しない、欲しいと願いもしない状態だった。
変わりたかった。人にそばにいてほしい。まだなにもわからないけど、働いたらどうにかなる気がした。

誰かが「楽しく生きようよ」と言った。楽しくって発想がなかった。自分が可哀想、とかそういうのじゃなくて、なんていうか、自分はマイナスだから、最低限生きる努力だけしてて、楽しい時は偶然楽しいだけで。
友達には会いたいし、前向きな気持ちだってある。でも、楽しくって何?自覚的に生きることができない。
よくなりたいって思えるだけで幸せだから、高いレベルはまぁ他人事で。
たくさん努力できる人を見ると、自分と違ってすごいなあ、とただ思っていた。自分のしている努力は低レベルだから。

ここまで自分を削ったのは誰なんだろう。いつの間にか自分もそれに加担していた。時間をかけて。

自分がいたい場所にいることを望むなんて。ずっと逃げてきたと思っていたけど、逃げることもうまくできていなかったなんて。


自分を抑圧していたことに気づいて、多分何度も気づいてたけどまた気づいて、何度も変わろうとして、実際少しずつ豊かになってきていた。頑張っていた。マイナスからゼロぐらいにはなれた。それでじゅうぶん幸せだった。まだ先があることを知った。望んでいた。

そばにいて一晩中話を聞いてくれる友達がほんとうはいて、本当の孤独なんかじゃない恵まれてる人間なのに。こうやってインターネットで助けを求めたら心配してもらえることだって分かっているのに。くるしいくるしい、あなたがいてくれてよかった、って友達とかオタクとかひとりひとりに思うのに、次の瞬間には死にたいんです聞いてくださいって思っている。
風呂も入れなかったけど友達が会ってくれるからなんとか家を出た。ひとりじゃ生きていけないことが苦しい。

2023年7月
私の実家は極細だ。とにかく貧乏で、家は汚くて、もちろん親は離婚してる。親戚もほとんど関わりがない。てか人格に問題がある。

私は早々にドロップアウトし、高卒だ。弟はうってかわって努力家で、自分の力で勉強を頑張って自分で奨学金を借りて大学でフル単しまくっている。

昔から私は自分のことで精一杯すぎて実家の問題に対して何もしてこなかった。努力も弟ほどできなかった。弟に何かしてあげられたかなということもほとんどないから自慢する資格もないのだけど、自慢の弟だ。

私はやっと定職に就けたっぽい雰囲気があり、なんとか生きている。弟は学費のことなどで困ると私に相談してきてくれる。
親でも親戚でもなく、私にだよ?私みたいなやつでも親戚中の中で一番役に立てるあたりで、どんな環境なのか察していただけると思う。
私は少しだけ貯金がある。こういう役の立ち方ができてよかったと思う。こういう時のためにお金を貯めてたんだなーと少し思う。

私は、弟とたまに外食をするのをとても楽しみにしている。美味しいものを食べてゆっくり話す。このぐらいしかしてあげられないなーと感じる、離婚してたまに会っている父のような気持ちになる。まさにその通りで、父と同じで、家から目を背け続けているのだ。逃げることしかできなかった。実家を自分の安心する場所だと思えなかった。

家のことでうじうじする時間は減ったけど、弟のことを思うたびに悪かったなと思う。早々にグレて心配かけて。

弟が一番の家族だ。お互い自分で豊かになって、長生きしよう。心からそう思う。

これから一緒に桃のパフェを食べに行く。

2023年8月
人生がハードモードだ!
親に金を貸すことになった。少額なので大したことじゃないけど、わたしにとっては衝撃的である。いつかあるかな〜とはヘラヘラ想像していたが、本当にあるのかよ。
ちなみに弟にも金を貸している(弟は就職用にどうしても必要だったお金ですぐ返ってくる)。

ああ、わたしの大切なお金……毎日働いて貯めたお金……!!

そもそも生まれ育った環境がハードすぎる。
当たり前だけど親は離婚していて、常に貧乏だった。母は病み、父は出て行き、養育費はなく……。
そもそも親の親も離婚をしていたり早くに亡くなったり、ハードな環境だったらしい。それが薄まったのがウチ、みたいな感じだ。たくさん悲しかったし悩んだ。

貧乏だから、弟へのお下がり用に男の子みたいな服を着せられていたことがある。そういう小さな我慢が、思い出せないけどたくさんあった。

家庭の荒れが酷かった時期は誰も掃除をする元気などなく不潔な家だった。その反動でいまは潔癖になってしまった。だいぶマシになったけど、まるでゴミ屋敷みたいな時期もあった。不潔だった頃の家がまだ夢に出てくる。
高校生ぐらいの頃から自分でご飯を用意するようになった。食費を自分で払うようになるのが早かったから、お金の余裕なんてなかった。周りの人が羨ましかった。ただでさえ病んでいるからバイトするのも難しかったのに。
毎日ご飯が出てくるだけでどれだけ羨ましいか。

家の環境だけでなくわたし自身もハードモードな感じで、高校時代はいつも体調が悪くて口の端が切れて肌が荒れていた。免疫力もなかった。学校あんま行けなかった。大学なんて行けるわけなかった。
今は病院に通ってメンタルを治すことに努めている。医療に辿り着くのにも時間がかかった。一番辛くて一番医療が必要だった時期にお金がなかった。余裕もなかった。より心を病んだ。悪いループに入っていた。

周りの人は当たり前に塾に行かせてもらい、ワイシャツを毎日洗ってもらい、清潔で安全な家に暮らしていた。当たり前に大学に行けて、誕生日プレゼントも買ってもらえて。困った時は経済的にも精神的にも頼ることができて。なんて羨ましいんだろう。

大人になってきちんとした環境で働くようになってやっと、経済面もメンタル面も安定してきた。
まともな大人と毎日関わる。頼りになる。きちんとした価値観で話をしてくれる。今まで足りなかった"頼れる大人"のおかげで、急激に精神が育ったと感じる。
会社はきれいで、お茶もいつでも飲めて安心する。毎日行って体を起こしているだけで文化的だと感じる。おかげさまでお金があるから病院にも行ける。自分が今までできなかった「ニキビができたから皮膚科に通う」とかそういう、普通なら簡単なことが気軽にできる。メンタルも病院に通ってゆっくり治しているから働き続けられる。良いループに入っている。自分のためにお金を使う。
スマホも、5ギガしかないプランからやっと変えられた。毎月通信制限で嫌だったな。

家が大丈夫な人たちとわたしとでは、明らかにスタートラインが違う。大きなハンデを与えられて、かなり後ろの方からスタートして、周りの人から何年も遅れて文化を手に入れていっている気分だ。みんなが当たり前に与えられてきたものが私にはなかった。

いつまでも悲しんでも仕方がないけど、今日みたいなことがあると色んなことを思い出す。今までたくさん悔しかったし、まだまだみんなより後ろを走っている。わたしは自分の力でもっと安全で平和な生活を手に入れたいと思っている。堅実に働いて、地に足をつけて生きる。
学校行かない程度のちょいグレはしてたけど、よくここまで持ち直したね。自分、よく頑張った。


2023年9月
この半年弱ぐらい、いろんなことが変わった。

満員電車は苦手だし、体力ないから毎日キツいけど、例え駅でゲロを吐いたとしても休まず仕事に行くようになった。
昔バイトをしていた頃は、当日欠勤なんて普通にしてしまっていた。

今の職場で、社会常識を身につけた。何もできないわたしを見捨てないで教えてくれる優しい社員さんたちがいる。その人たちを裏切れないから、もう休まないって自分と約束をした。自分との約束を守る日々。

人とうまく関われないのがずっと悩みだった。自分の心に問題があった。それが心身ともに負担になっていて、毎日仕事をするためにも周りの人を大切にするためにも変わりたくなった。
心療内科に行くことにした。

今は2週間に一回、心理士さんに困っていることや自分の内面の話を相談して習い事みたいに治療をしている。薬も飲むようになった。だいぶ楽になって、人と笑顔で話せるようになってきた。

自分のことをたくさん見つめ直して、自分を責めて、自分を変える日々。

2023年10月
父から連絡が来た。実家がなくなるらしい。
ただのアパートなので、全員引っ越してバラバラになるというだけなのだけど。
生まれ育った実家がなくなる。まあ引っ越しとかでみんなもよくあることなんだろうけど、ちょっとだけショックだった。

父はとっくに別居。弟は就職で一人暮らしになる。
わたしも一人暮らしをすることにした。なので母も引っ越すんだと思う。

一人暮らしの手続きは全部一人でやった。お金も、初期費用20万ちょっとを一括で払った。どうだ。まいったか。

高卒だけど一生懸命働いて貯めてきた何十万。これから一人暮らしの費用にたくさん消えていくんだと思う。

けどわたしはずっと自由になりたかったので、ワクワクしている。自分の好きな部屋をつくりたい。安心できる場所がほしい。友達を呼んでみたい。

たくさんたくさん働かなきゃ生活できなくなっていくけど、自分で自分の生活に責任を持って自分のために生きる、自分に集中する。それっていいことじゃないかなと思う。

親や親戚の助けなんてほとんど借りずに生きてきたし、これからもそうだと思う。我ながらよくやってると思う。
でも身の回りの友達とか職場の人とか色んな人に助けてもらって今の自分があると思う。これからも助けてもらうと思う。いい自分になれるように頑張る。

ここ数ヶ月ずっと頑張るぞ頑張るぞばかりで張り詰めている。慣れるのに時間がかかって常にストレスがかかっている。けど確実に成長している。
無理しすぎると逆に大変な目に遭うっぽいことは想像できるので、自分のペースでやっていきたいな。自分にしては頑張りすぎててこわい。けど頑張りたい気持ちも強い。
勉強して資格取ったりして、正社員になれたらいいなあ。みんなになんかしらいい報告したい。

なんか可哀想なことばっかり書いちゃうのは、誰かにこんな自分を見ててほしいからなんだろうな。
だって、こんなにかなしかったり苦しかったりするのに一人じゃやってらんないよ。誰かに聞いてほしいんだと思う。心配かけたくないくせに。
あ〜、かっこいい自分でいたいのになあ……。アピールしないと頑張れないなんてかっこわるいよね。同情してほしいなんてかっこわるいよね!!

ずっと悲しいわけじゃなくて、悲しいことばかり日記に残したくなるだけで、友達と遊びに行って美味しいもの食べたり夜中にアイス食べまくったり休みの日に18時間寝たりしてのんびり暮らしてるよ。
てか今までの人生で頑張ってこれなかったから今頑張ってるのかもしれないし。

なんかあるとすぐ泣き言いって日記書いてうわ〜〜んってメソメソしてばっかりだけど、ずっと前向きではあるんだよ。生まれた環境には恵まれなかったけど、これから長いこと時間かけて変えてくから。オ〜かっこいい!

長々と書いちゃったけど読んでくれてありがとうございます、生きるのがんばろうね!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?