日々徒然

顔を洗うお水がこんなに気持ちよいこと。知っていましたか、私。/

カーテン越しの陽は柔らかいね。優しい日陰を作ってくれてる。小さなお花になったみたい。/

もっともっと小さくなあれ。小さくなって、もっともっと小さなことに感謝できるようになあれ。/

私が、私を、私として、考える。
とても久しぶりな気がする。/

「今夜は何にする?」娘が夫に問いかける声。午後の休憩時間か、うとうとしていた。上の娘の声にそっくりだなー。今日は曇りらしい。「洗濯物が今一つ乾かんな」と夫の大きな独り言。今日やっとプリンを1つ食べられた。良いことを探そう。昨日とも明日とも比べずに、今日は今日の良いことを。/

片隅に夜を残す早い朝。私の背中を抱きしめ娘が眠っている。気がつけばこうして私の寝床に入ってくる。毎日店の仕事と家事で疲れきっているだろう。「いつでもお嫁さんにいけるね」そう言って笑い飛ばす娘が意外に繊細なことを知っている。
ああ、温かい。この温度を死ぬほど懐かしく思う時は必ずくる。/

「旅行の用意をして」朝起きるとすぐ婿は娘にそう告げたらしい。サプライズで旅行を計画していたそうだ。大切に大切に愛されている娘、まるで自分の宝物を柔らかく包み優しく磨いてくれているようで、何とも言えない嬉しさだ。自分の新婚時代は…と比べるのはよそう。あれは私の人生、これは娘の人生。/

焦ってはいけないと思いながら、早くいつもの日常に戻りたくてしかたない。可憐な花の名前の孫娘。こうして毎日臥せっていると、貴女を抱いた記憶がただの夢のようで、消えてしまうような気がする。/