東京にはよい思い出しか残らなかった
誰もが私を知らない街で
私が誰にも知られないことの心地よさ。
そんな自由が東京にはありました。
誰もが私を知っている街で
私が誰をも知らないことの心地悪さ。
そんなことにもようやく慣れてきて、もうすぐこの街で1年を迎えます。
長い間サラリーマンの妻でした。
転勤、単身赴任、娘たちの転校、いろんなことがありました。
娘たちも成人し、さぁこれからゆっくりゆっくり年を重ねていくのだろうな…そんな予想は見事に露と消え、確実に衰えてきた体力とは裏腹にフル回転の日々が始まりまし