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オッペンハイマー感想。

物理学を愛し続けた。

好奇心は悪なのか。

物理学を探究したいと思う姿勢は、世の中に貢献したいと言う純粋な気持ちの持ち主であっただろう。

物理学者として教壇に立ち、その熱心な姿に人は魅了されて多くの仲間が信頼を寄せるようになる。


真面目な物理学者の一方で女性と関係を持つなど生活は順風満帆のようであった。

そして、ある女性との夜。

ある本の一節を読み、未来を示唆するような感覚を受け取ったように思えた。


破滅の世界。



そして、世界は激動の時代へ。

戦争に勝つ、戦争を起こさないよう抑止力になる兵器が必要。戦争という言葉が突き進む道を強く示していたように思う。


正義感か。

好奇心なのか。


しかし、兵器が完成に進むにつれ迷いが生じるようになる。

兵器が完成し使用された時、人々は戦争終結を喜んだ。その反面でこれで良かったのかと気持ちが揺らぐ。

人々歓声が悲鳴に聞こえ、周囲の音や光が原爆の被害を間近で見たような感覚に襲われていく。

破滅者。

その文字が脳裏に浮かぶ。


原爆の父と呼ばれたオッペン。

一人の背中にのし掛かる代償は大きく、生きることへの足枷となっていく。



好奇心は悪だったのか。

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