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心不全療養指導士(CHFE:Certified Heart Failure Educator)

男性で9年・・・、女性で12年・・・この数字は平均寿命と健康寿命の差を表しています。この差を縮めることは社会の課題でもあり、心不全療養指導士制度が出来背景でもあります。

心不全療養指導士ってどんな資格?

日本循環器学会認定、2021年度から開始された資格です。

超高齢社会を迎えている我が国において、心疾患患者は増加の一途をたどり、わが国では脳血管疾患と循環器疾患の死亡率は癌に匹敵するくらいになっている現状があります。

循環器学会のストップCVD(脳心血管病)の大目標
❶脳卒中と循環器病の年齢調整死亡率を5年で5%減少させる
❷健康寿命を延伸させる

日本循環器学会

その中心となる必要な人材として、心不全療養指導士(CHFE:Certified Heart Failure Educator)制度が誕生しました。

心不全療養指導士できた背景は?

入退院を繰り返す循環器疾患は、医療費の面でも大きな問題となっています。また、現在の平均寿命は、男性81歳。女性で87歳。と世界でトップクラスの長寿社会を実現している一方で、平均寿命と健康寿命との間に乖離があることが問題となっています。

男性で9年・・・女性で12年・・・

循環器病は、癌と同等かそれ以上の問題を抱えており、我が国の目標である健康寿命を達成するには、循環器病の克服が何よりも重要であるとされています。

心不全療養指導士ってどんな人がなれる?

資格を取得できる人材は、医療関係の国家資格を有している方が対象となっています。看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、医療走ソーシャルワーカーなど。

資格を取得するメリットとしては、積み重ねてきた経験を形に出来ること。他職種と連携し患者さんと関わっていくことに、やりがいやを感じられると思います。

資格取得は難しい?

2022年の合格率は、91.8%。受験者数 2,039名 合格者 1,871名。
試験は、疾患から薬剤、指導指導内容まで幅の広い知識が必要とされます。

心不全療養指導士の試験の勉強方法は?

心不全療養指導士の ”eラーニング視聴” と ”認定試験ガイドブック” が出版されており、心不全の病態から使う薬剤、療養指導までの幅の広い知識を網羅することが出来ます。

実際の勉強スケジュールとして、仕事から帰って1時間、休みの日は2時間行いました。eラーニングはガイドブックに沿った内容だったので、大事なところや気になった所など何度も聞き返しマーカーを引きメモる。この作業を繰り返し行っていました。

病棟で日々行っている内容でもあったので、指導の実際などイメージがつきやすかった印象です。

まとめ

国が力を入れている心不全療養指導士制度。超高齢化社会の現代において、これからもっと需要は拡大していくのではないでしょうか。社会問題解決にむけて向き合っていく必要があると感じています。


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