見出し画像

コロナでなくなると思ってた話

今なにかと話題のあの寿司店(我が家の外食先の8割を占める)に久しぶりに行ってきた。入り口ドアで手を洗わせて席に着くのがルーティンなのだが、アレが解禁されているのを発見した!

グォ〜ンという懐かしい轟音。そう、ハンドドライヤーだ。
今となっては「感染症対策のため使用を停止しております」という張り紙で覆われて残っているのがお決まりの姿。
コロナ禍の約3年間、全国の無数のトイレで、「実は衛生的じゃなかったんですよ〜この設備」とネガティブキャンペーンが打たれていたようなもんじゃん。


「え、それ使わない方がいいんじゃないの?」
嬉しそうにハンドドライする息子につい言ってしまった。
衛生的じゃないならコロナ終わってもみんな使わないのでは。
いずれ撤去されるんでは?と正直思っていた。

あの人一応籍はあるけどさ、あの噂もう皆知ってるし、戻ってこれないでしょ〜
頃合い見て辞めるんじゃない?・・みたいなイメージでした。人で言うと。


ところが、帰宅後調べてみたところ、ハンドドライヤーによる感染リスクはないという研究結果があり、使用を禁ずるガイドラインもすでに改訂されていると。
そもそも禁止されてるのは日本だけなんて声もあるではないか。

「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を再訂 (2021年5月13日 No.3498) | 週刊 経団連タイムス

全国的にはそれを機に使用を再開した施設もあるらしいけど、私からしたら久方ぶりに目にした「ハンドドライヤーの稼働」。私が暮らす地域では、多分まだ多くの人がえっ?と思うような光景だ。

メーカーからしたらどれだけ耐え難き理不尽だっただろう。トイレに行くたびに、なす術なく言いがかりを貼り付けられた自社製品を目にするのだ。

コロナ禍ってこういう理不尽が蔓延していたのだろうか。この世間の流れに当然のように呑まれ、いまだハンドドライヤーの使用にすこしの抵抗感をもってしまう自分を、ちっぽけに思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?