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好きを仕事に~喜び~

スーツ姿のお二人に誘われたイベントは年2回定期的に開かれ、大きな会場でたくさんの作り手さんたちが集まる場となりました。

びっくりするようなハンガーラックや什器の割り当てに青くなったり、間に合うのか?というプレッシャーと並走するとか、1ヶ月強で80着縫ったり、売れさえすればいいんですか?ってやさぐれるようなことが起きたり、期間中にハンガーラックがスカスカになるとか、今日は売上金ゼロかも…とか、いろいろあった~。

初めて参加したとき「場違いなところにきてしまった…」と冷や汗をかいたけれど、回を重ねるごとに増す私に出されるお題をクリアして行くうちに「自分でお店やったらこんな感じか?」という体験ができました。

2020年。先を見通すことができない世の中に。

イベント中止や、委託先の店舗が休業などいろいろありました。形を変えながらも、その後もお仕事をいただけたことは本当にありがたいことです。しかし、こんな状況で私の活動はどうしていくのか、やる意味があるのか?考えたことがありました。

自粛期間があけた時、「久しぶりに出掛けたのよ」「2ヶ月ぶりに来たわ」というお客さまの声。店内を歩くお客さまから、見て歩くだけでも楽しい!という雰囲気が言葉を交わさずとも伝わってきます。

この時「自分は何をしたかったのか」と「なぜこれなのか」がパッと浮かんできました。

やりたいことは誰かに「楽しい」を提供することで、その手段が「服」。そして服を縫うことは私にとって喜びなんだと言うこと。

この先のことはわからないけれど、どんなことができるかわからないけれど、いつまでやれるのかわからないけれど、自分を喜ばせながら誰かの喜びに繋がることをこれからも続けていきたい。

そして今日も

未来を妄想しながら手を動かし、気持ちをのせて服を縫うのだ。

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