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髪が肩まで伸びまして(おっさん、簪に救われる・動画アリ)

生まれて初めて髪の毛を伸ばすことにした顛末と、そのしばらく後のご報告は以前2つの記事に書き記しました。今日は更に後追いと言いますか「夏はこれで乗り越えた」的なお話しです。そこで救世主だったのが「簪(かんざし)」です。

【ご参考にシリーズ・前の二つも貼っておきますね】↓

どんどん伸びて来た、さあどうしよう?そうだ簪だッ!!

いやはや、自分の根気がここまで続くとは思っていませんでしたが、一年以上伸ばしていたので「慣れ」の部分が大きいと思うこの頃。そこでしばらく前からの懸案事項は、ゴムで一つに束ねるあるいは束ねた後に、一回戻して輪っかにしても余る長さになってしまった、さてどうしよう問題です。男、それも50歳目の前で初めての長髪おっさんなのでノウハウが皆無。なので扱いに困り続けています。

↓どんなのか先に知りたい方はこちらをどうぞ↓

【今は下ろすとこのくらいあります】

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【一回折り返したくらいでは毛先が余ってどうにもなりません】

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そんな時、ハタと思い立ったのが簪(かんざし)です。そう、一本簪。前の記事でもその片鱗が伺えますが、あれ一本でグルグルっと髪の毛をまとめます。ピンも何も使わない。もうそれだけで芸術的でワクワクしました。その後更に調べ、あれこれ検索すると幾つか良さそうな動画も国内外に見つかりました(基本的に男性向けというのはなくて、需給の関係がありますから、女性モデルの方がやっているのは当たり前ですが仕方ないですね)。髪の毛の使い方を専門に投稿しているYouTubeチャンネルだけでなく、簪メーカーの説明ビデオも大いに参考にしています

【手持ちの簪の一部。蜂の巣(かんざし屋)、瑪瑙玉簪(アンティーク)、千鳥(アンティーク)、牛角(かんざし屋)、青いタッセルが付いたヤツはお友達からの嬉しいプレゼント】

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【こちら「かんざし屋」さんの通販と浅草の新仲見世の実店舗を何度か使いました。シンプルなものからデコラティブなものまで豊富なラインナップです】

気に入った簪を手に入れる前は、程よい長さの鉛筆で練習しました。和装の時の帯の締め方の強い弱いと同じで、自分の好みと弱すぎたら解けちゃうし、強かったら強いで髪がギュムと引っ張られて頭が痛くなる、その程々のところを見極めるのに何度も試行錯誤しました。本当に和服と一緒で、事前に家の中でやってみて動いても崩れなくなったら外に出るのがお勧めです。そのくらい「やり込んでおけば」外で何かの拍子に緩んだり、崩れてしまっても、お化粧室に行って直すことも訳なくできるようになります。

以前の記事の時にはもっと低い位置でしかまとめられませんでしたが、後頭部の刈り上げていた部位も伸びて来たので少し高い位置でまとめられるようになって来ました。部屋にいる時は、お手入れの時につけている固定力のないヘアオイル(しっとりサラサラになるヤツ)しかついていないので、しばらくすると緩んできがちです。手でババッとまとめてグルグル出来て便利!

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大親友・フラメンコ舞踊家鍜地陽子さんのこと

【私に似合う簪を選んでプレゼントしてくれた、30年来の親友であり素晴らしいフラメンコ舞踊家の鍜地さんと】

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鍜地さんは先頃乳がんが見つかり(ご自身で公表して闘病記も執筆されています)、手術、現在も闘病を続けています。この後に抗がん剤の副作用で髪の毛が抜け、現在は坊主頭です。街に出る時には奇異な目で見られるので帽子を着用するけれども、彼女はがん患者当事者として自身と同じ境遇の患者との連携や励ましを目的に、敢えて様々な場所で帽子を撮った姿で写真を撮る #ケモ坊主 チャレンジというハッシュタグをつけて「ありのまま」を切り取ってアップする活動をしています(ケモは抗がん剤の英語名の略称だそうです)その詳しい経緯や闘病などについてはブログで公開されていますので宜しければそちらもご覧頂き、ご賛同の方、身近にそのような方がいらっしゃったらぜひ活動を教えてあげてください。私の髪も、いつかウィッグを待っている誰かの笑顔のためにドナーとして生かせる日を願って伸ばし続けています。

【ブログはこちらから・鍜地陽子さんの公式ページ】

百聞は一本の簪に如かず

さて、それにしても夏の暑い時期に髪の毛を下ろしていると、短い髪で過ごして来た私には思いもよらないほど熱がこもって首筋が暑いんですね。長い髪で過ごして来た女性の方なら「そんなことも知らないの?」と思われるかもしれませんが、この年になって実感を伴うまで知識としては知っていたものの、こんなに暑いとは知りませんでした。夏に子供が髪の毛アップにしていなかったら熱中症になって危ないと「大人が注意して見てあげなきゃいけないのではないか」と思ったくらいです。保温力恐るべし(これから寒くなる一方なので逆に冬の長髪も楽しみです)

相手の立場になる想像力が世の中の不便や不平等や差別などを無くしていくとは頭で分かっているものの、こんな身近なことでさえ実体験するまで分からなかったので、これからも心して暮らしていこうと思うのでした。

さて、最近では一本簪で巻くくらいでは毛先の余りが多くなって来た私。この先はそろそろ笄(こうがい)の出番かな…とぼんやり思っております。

【最近では仕事の時、こんな風にまとめています】

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【反対側は、いわゆる「夜会巻」風になってます】

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髪の毛を伸ばす旅はまだまだ続きます!!今回もご覧頂きありがとうございます。イイね・サポート・コメント励みになります!

アコーディオン安西はぢめ


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二胡・中国音楽の小学校「創樂社」安西創(あんざいはじめ)
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