【シリーズ2 #5】競合を考える〜ファイブフォース・モデル〜

日曜の朝、たまたまテレビでスーパー戦隊が流れてて、懐かしい思いで見ていたのですが、来週から始まるらしい「キラメイジャー」にキラメけなくて、「これは自分が大人になったからか？それとも時代が変わったのか？」をひたすら考えていました。Anzaki です。

週末に少しずつ勉強している“中小企業診断士”。
前回までで、現状分析〜進むべき方向の定め方を見たところで、「ではその道の難易度はどうでしょう？」という話になってきました。

今週はマーケティングに関わる内容です。

競合を知る、ファイブフォース・モデル

5つの力・・・
これを見たときに、今朝の「キラメイジャー」が思い出されたことは言うまでもありません（つい調べちゃった）。

ファイブフォース・モデルとは、競合の構造を分析するためのフレームワークで、

①既存業者間の敵対関係
②新規参入の脅威
③代替品の脅威
④売り手の交渉力
⑤買い手の交渉力

の5つをもとに、競合を把握しようというものです。

なぜ、競合を把握しなければならないか？は、当たり前かもしれませんが、
競争の激しさによって、収益の上げやすさが左右されるから、です。

収益は企業の明暗を握っていますので、これを考えないわけにはいきませんよね。

おそらく、想像しやすいのは、①や③だと思います。

①既存業者は、直接的な競合のことで、コンビニならコンビニ、ラーメン屋ならラーメン屋、です。

例えば、日本にはラーメン屋が30,000件以上あり、その中でも東京が一番多いので、東京でラーメン屋をやると、競合が多くて、売れる店になるのは大変ですが、
（数だけでみると）鳥取が一番少ないので、①の観点でみれば、鳥取でラーメン屋をやると儲かるかもしれません。
※もちろん、ほかの要素もあるので、これが結論ではありませんが・・・

他にも、固定費が高い（大きい工場など）と競合が増えにくい、とか、公共性が高い（バス会社とか）と撤退しにくいので競合が増えにくい、とかもあります。

③代替品は、取って代わるもので、バスならタクシーや自家用車、映画館ならテレビやネット配信サービスなどです。

これは、代替品が多いかったり、代替品の価値が高かったり、価格が極端にやすかったりすると競争に負けやすいでしょう。また、代替品を取り扱う企業が大きい場合、サンドウィッチマンが CM をするかもしれないので厳しいかもしれません。

②新規参入は、どんな企業が来るかわからないので判断が難しいですが
、
例えば、医療関係のように規制が厳しい業界は、参入障壁が高いので、競合は少ないと言えそうです。他にも、特別な技術が必要であったり、流通が難しいかったりしても参入は難しいでしょう。

また、企業が大きければ大きいほど収益も大きくなる、という規模の経済が働きやすい場合も、既存企業に勝つことは難しいので、新規参入は少ないはずです。

ここまで見てきた3つの力は、「利益の取り分」という視点からみたものだと言えます。
そのマーケットの中で、「どれだけの割合の利益を確保できるのか」ということを分析できます。

一方、④と⑤は、「業界全体にどれくらいの利益があるか」という視点で考えたものです。

④売り手の交渉力は、仕入れ先に関することで、言い方を変えると“コスト”のことだと言えると思います。

どこから買うのか、そのルートは安全か、いくかかかるか、数は安定的か、などなど。仕入れに関わるコスト全般で、その安定性によって競争力は変わってきます。

⑤買い手の交渉力は売上に直結します。売上は、販売個数×販売単価で決まるので、「売れる数」「売れる金額」を減らしてしまう要因が脅威となります。

例えば、供給過多であれば、買う人は無限ではないので、自分たちで売れる数が減ったり、価格を下げざるを得ないかもしれません。また、商品が自社も他社も同じようなものばかりで、差別化できないときも同様です。

他にも、相場の価格がオープンであればあるほど、価格競争は起こりやすく、価格を下げる事態になります。「100均で買えるもんなー」というものは、250円のコンビニのハサミは買われないし、ホームセンターの50円のガムテープは買われるはずです。

えー、ここまで長々とお話してきましてが

ここまでの話を総合すると、

少子化で子どもが減っているので若干の逆風傾向にはあるものの、
他の参入が少なく、過去のヒーロー達とも違った雰囲気で差別化できている「キラメイジャー」はヒットの可能性を秘めているのではないか？

という気持ちになってきたので、もう寝ようと思います。

ではまた。

【参考】

①『ゼロからスタート！金城順之介の中小企業診断士1冊目の教科書』（2019/金城順之介）

② Mission Driven Brand
　https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/kaitai_fiveforce

③ 東映　
　https://www.toei.co.jp/tv/kiramager/index.html

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