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文化とビジネスの不穏な関係にちゃちゃ(!)を入れる

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文化をどう定義するかはさまざまですが、基本的に人が生きるための工夫です。そうなんですが、なんか本末転倒みたいな話って多いのです。例えば、はっきり言うかどうかは別にして「ビジネスの…
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#文化

食とツーリズムの可能性ーーその先にすべきこと

今週の3日間、ピエモンテ州ランゲ地方に滞在し、テリトーリオー都市と農村の関係、自然、文化…

インドの学生たちにラグジュアリーを教えて学んだこと。

先週の2日間、ミラノの大学でインドの大学でデザインを学ぶ学生たちにラグジュアリーのレクチ…

クラフトがつくる世界ー差別化より共通点を探る方向への転換をヴェネツィアでみた。

2年ごとにヴェネツィアの島で開催されるクラフトの祭典、ホモファーベルを観てきました。 今…

経験を積んでくると主語や目的語のサイズは小さくなる

国際会議の基準が国際会議協会と日本政府観光庁の間で異なるため、前者を基準にすると後者の実…

ツーリズムのゆくえを新ラグジュアリー文脈で考えるーマッキンゼーの報告書を読む。

最近、マッキンゼーが出したツーリズムに関するレポートを読み、とても気になる点がありました…

イタリアのデザインとテリトーリオの関係を探る旅―生き方とビジネスへの立ち向かい方…

イタリアのデザインとテリトーリオの関係を探りながら、生き方とビジネスへの立ち向かい方を探…

真の文化はつねに、どんな観点から見ても、正しいフェアプレイを要求している。

文化の読書会ノート。 ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』第6章 遊びと知識  第11章「遊ビノ相ノモトニ」見た文化と時代の変遷 第12章 現代文化における遊びの要素 競争とは遊びであり、その範囲は広い。神託、賭け、訴訟、謎に加え、知識や学問もその対象になる。宇宙開闢論的な思弁の基礎には遊びの性格があり、それらの説明はもともと祭式の謎からきている。 哲学的思考も例外ではない。知恵の探求者は、原始の初期の人々から後期のソフィストに至るまで、典型的な闘争者の姿をとって現れていたの

文化は遊びの”なか”に始まるー「文化から遊び」でも「遊びから文化」ではない。

文化の読書会ノート。 ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』第2章 遊び概念の発想とその言語表現…

遊びの規則に対して懐疑はありえない。

文化の読書会ノート。 ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』序説および第1章 文化現象としての遊…

ミラノサローネの模索の軌跡が面白い。

空間の「温度」は大切な要素です。摂氏何度ということではなく、空間の雰囲気が暖かいか冷たい…

伊仏の料理から新旧ラグジュアリーを考える場。

「ラグジュアリー」と呼ばれる、あるいは認知されることを多くの視点と長い時間からみることに…

「意味のイノベーション」「ソーシャルイノベーション」「新・ラグジュアリー」の3つ…

いろいろなことをやっていると「繋がったなあ」と思う瞬間があります。その瞬間の充実感を求め…

「発信」を目標におく- 日本の文化への関わり方の議論から思うこと。

今日、10日間の日本滞在を終えてミラノに戻ってきました。 この10日間、それなりの数の人から…

「クラシック音楽」のゆくえ。

ぼくはクラシック音楽についてまったくの素人です。ただ、奥さんが東京の音大のピアノ科を出ており、ミラノでも長い間、イタリアの子どもにピアノを教えていたので、クラシック音楽が会話の話題になることも多々あります。 また、イタリアに住み始めはじめ頃、奥さんはイタリア語向上とイタリアの音楽事情を知るために、日本の月刊クラシック音楽雑誌に掲載するイタリア人の音楽評論家のコンサートレビューを日本語に訳していました。そう5-6年、毎月、そのために彼女はかなり憂鬱な日々を過ごすはめになりまし