【惚気注意】結婚って何だろうね?
夫婦って、結婚ってなんだろう?
夫と十数年暮らしてきた中で、夫にイラッとしたり、ここでの全てを投げ出して日本に帰りたくなったりする瞬間がある。
でもそのたびに、自分自身を振り返ってきた。
「大丈夫か?」という気持ちと、「もしダメになったら」ということまで。
そして、今年も「もしダメになったら」の対応策について、早速アップデートしたのだった。
この十数年間の夫と私
職場でも彼の友人の間でも、更には私の友人の間でも「誠実な人だ」と絶対的な信頼を得ている夫。
でも、私に対しては結構いい加減だしアバウトな面もあって、私はそれにいつも振り回されてきた。
一見すると、「自由奔放な妻(私)に優しく従う夫」という感じに外からは思われているのかも?と感じるが、実状は「夫に振り回されている妻(私)」でもある。(ここは強調したい!笑)
通常、我が家の予定は夫の予定中心に回っている。
夫の突然の思い付きや都合、予定無くして降ってくる義実家訪問の予定などに合わせて、私は動いている。
そして、夫は予定していたことを私に「言い忘れ」がち。
「…え!?ちょっと待って?聞いてないよ?!明後日?!車に8時間乗って●●まで移動するの?!それ聞いてないよ…?…でもそれなら、あれとこれも準備しなきゃダメじゃん!」と、すぐ私がバタバタ動いて、今まで何となく全部準備ができてしまったりするため、夫もすっかりそれに甘えている傾向がある。
でも、いつも結構大変なので「ちゃんと前もって教えて~(涙)」と何度も何度も教えてお願いしてやっと、最近はちょっと早めにわかるようになった。
(それでも、前回予定を知ったのは1週間前…。でも万が一の自己防衛のため、夫の思い付きを予測できるように、夫の仕事のシフト表は毎月前もって押さえている。)
日々、冷蔵庫の中を計算している主婦としては、旅行の準備だけではなく不在の準備や、帰ってきてからの処理なども予定したいところなのだが、そのところの理解が最初から比べると、十数年目でやっと”ちょっとだけ”進んできたかも?…という感じだ。
まあすべては、夫の私に対する信頼ゆえの甘えであることは、十分わかっているから私もついつい受け入れてきてしまってきたのだけれど。
この十数年間で夫が私にしてくれたことは、本当に感謝だ。
一年に一度か二度の、私の日本帰国はいつも最優先してくれる。
空港の送り迎えから荷物の準備、渡航の細かい調べまで、夫は全部サポートしてくれている。
私の帰国には、遠方の実家に寄るだけではなく出張やほかの用事が伴ったりと国内移動もあるため、最短でも3週間、最長で半年ぐらいかかった場合もあった。
特に私が実家にいるときには母との関係でよく衝突が起きるため、実はよく泣いて電話してしまう。夫はセラピストのように、いつも根気よく私を落ち着かせてくれる。
「大丈夫だから。でも辛かったら予定を繰り上げて、早く帰っておいで。」
結婚してすぐ、私は婦人科系の病気をいくつか発症した。
https://note.com/anyways_2020/n/n28e4700598c4
今思うと、語学勉強や移住したこと、私の実家のいろんな問題、さらには更年期と重なり、それらのストレスもあったかもしれない。
何度かの検査を経て「やはり手術を」とこちらのお医者さんに言われた時、内心では私は震えていた。
夫は、「大丈夫だよ。そんなに大変なことではないようだよ。」と軽く私には言い続けてくれたが、実のところはひそかにネットで検索したり同僚知人にかなり細かく聞いたりしてくれていた。
通院も処置の時もすべて付き添ってくれ、手術の後は私が麻酔から目覚めるまでずっと手を握っていてくれた。(トイレに行くのも我慢してくれていた。だから、目覚めた第一声が「よかった!ちょっとトイレ行ってくるね!」だった。笑)
手術後のことまでいろいろ考えていてくれていた。退院後は、かなりスパルタな術後のリハビリがすでに計画されていた。(鍛えれば全身筋肉になると信じている体育会系の発想は本当に怖い…苦笑。)
自分でもびっくりしたこと
それにしても、離れていてもこんなに安心なのは、夫が初めてだ。
過去の元彼には「浮気しているんじゃないか?」と疑心暗鬼にもなっていたり、男は浮気をするものだ、という諦めが入っていたりしたのとは、本当に雲泥の差だ。
離れている間、一人で自由にしているはずの夫とは「今日はあれをしたよ~」「今職場でこんな問題があってね…」など家にいるとき同様に日々の話題や、私のイレギュラーな一日の予定などをほのぼのと話している。
夫が、異性の同僚と飲みに行った時も、安心の安定感。
「帰り道に気を付けてね~。」「胃薬は準備した?」「飲みすぎに気を付けてね。無理しちゃだめだよ。」という感じ。
飲み過ぎて朝帰りしてきても、浮気の疑いがない。
そういえば結婚前の、一年半の遠距離をしていた頃も、なぜか信じられた。
(一応、実は夫が当時ちょっとはモテていたらしいことを、夫の友人から報告を聞いている。)
一方の私も、びっくりするぐらい夫しか見えない。
私の友人に「昔に戻って、一人でのびのびしすぎるんじゃない?(笑)」と言われたが、実は数年前にちょっとやばい場面や誘われたこともあったのに、ものすごくすんなりと避けたり断ったりできた。
この私が、据え膳を食わないなんて。(苦笑)
1mmも揺るがない自分に、改めて自分でもびっくりだ。
そして、いまだに夫と離れていると夫がすごく恋しいのだ。
この気持ちがあるから、夫婦としてやっていけてるんだと思う。
さすがに十数年もいると、もちろんがっかりな面もロマンチックじゃない面もお互いにちょっとは出てきた。が、それ以上に新しい面をお互いに見つけたりもしている。
今の私の「ダメになった時の準備」
「お互いに一緒にいれなくなった場合」を考えた時、以前は「お互いが好きじゃなくなった時(=別居や離婚?)」と想定していた。
夫に嫌われたら、とすぐに日本に帰る手はずは万全だった。
今は、「どちらかが亡くなった時」を想定するようになった。
夫が私の喪失に耐えられるように、私が彼の喪失に耐えられるように、準備をしなくては、と。ちょっと早いかもしれないけれど。
例えば、
☑ 二人の思い出を見返せるものの準備をする
写真のアルバムだったり、音声だったりのものを。そのためには大量の写真を整理する必要があるので、そこも兼ねてもやらなくてはとは思っている。これは多分、年を取ってもし「忘れかけていく」時のためにもいいかな…と。
☑ 合言葉を普段から準備しておく
二人でいろんな話をしている中で、場面場面でいろんな「フレーズ」やその時の「テーマソング」などを集めて、時々二人で確認している。(例えば「あ、この曲は~に行った時の曲だね!」「あの時、〇〇っていう名前でマジ笑ったよね!」という感じ。)Keywords的に使って、いろんな思い出をリフレッシュしたりするのに活用しようと。
☑ 荷物の整理を始める
夫よりもはるかに、私の荷物のほうが多い。(苦笑)ということで、断捨離まではいかなくても荷物の整理は少しずつ進めている。そして残していく場合に備えて、それらの行先もある程度書面にしている。
…みたいなことを、少しずつ考えたりしている。
「15年後の退職後は、何したい?どこにいたい?家でも買う?」と聞くと、「そんな先のことなんて、まだわかんないよ~。」と、相変わらずのんびり答える夫は、やっぱり外国人なんだな~とつくづく思う。
以前は前倒しで計画し備えがちだった私も、この十数年でだんだん夫の様子に引っ張られて、「まあ、いいか~なるようになるか~」と思ってきているのだから、本当にヒトって変わるのね。
私の結婚は、本当に自分ても想定外すぎる。
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