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年末年始におすすめの映画が知りたい

 せっかくの年末年始なので、映画を観たいよね。今年はていうか来年は自粛して初詣とか行かずに家で映画観ていればいいんじゃないかな。まあ、僕は関係なく仕事だけど。
 ということで年末年始におすすめの映画を紹介するぜ。

風と共に去りぬ

 長いからな。時間のたっぷりある年末年始にぴったりですね。たしか222分あった気がするので頑張って観よう。でも超面白いです。最初は主人公になんだこいつって、ふざけたやつだぜって思っていたのに、だんだん主人公がたくましくかっこよくなっていくのだ。名作はいつまで経っても名作である。

ディア・ハンター

 長いからな。アカデミー助演男優賞を受賞したクリストファー・ウォーケンの演技に注目。あとロバート・デ・ニーロ。ベトナム戦争の話なんだけど、仲間がみんな狂っていく中、デニーロだけ冷静でめちゃくちゃ強い。精神力が一人だけタフすぎる。そこだけちょっと笑ってしまう。この映画は名作だし評価も高いはずだ。でも二度と観たくない。なぜならつらいから。そして長いから。とにかく長い。最初の1時間を過ぎたぐらいでいきなり戦場の場面に切り替わる。それまでは地元で戦場にいく彼らを見送るパーティをして故郷を離れる前に狩りをする。ディア・ハンターっていうタイトルなのにハンター要素というか狩りのシーンが10分ぐらいしかなかった気がする。そしてパーティのシーンが長すぎる。半分でいい。それでも長いぐらい。とにかく長くて疲れる。マイケル・チミノは次作の『天国の門』でもそうだったけど、丁寧に作りすぎている。無駄に長過ぎる。無駄だと思ってしまう。耐久的な意味でもつらい映画。そしてラストシーンはつらすぎる。戦争なんてクソだ。という映画。

七人の侍

 長いからな。言わずと知れた黒澤明である。7人の仲間を順番に集めていくのがわくわくするよね。邦画でインターミッション挟む映画はこれしか観たことがないかもしれない。でも面白いから長いとか気にならないよ。ついでに、この映画を西部劇でリメイクした『荒野の七人』とそれをリメイクした『マグニフィセント・セブン』も観よう。どっちも面白い。ちなみに僕は『マグニフィセント・セブン』から、反対の順番で観た。21世紀の西部劇ってどうなのって全然期待せずに観たらすごく面白くてイーサン・ホークも出てきて面白かった。

ベン・ハー

 長いからな。アカデミー賞で史上最多の11部門受賞。納得である。こういう歴史スペクタクルみたいな映画って世界観とか時代とかよくわからんしなんだか苦手って思っていたけど、そんなことはなんにも関係なかった。めちゃくちゃ面白い。復讐に燃える男、スパイダーマ、ではなくベン・ハーは奴隷の身分にまで落とされてから這い上がってくる。その過程で救世主とも出会い助けられたりもする。救世主は磔になって自らが犠牲になったけれど、俺は絶対復讐を果たす。はたしてベン・ハーの運命はいかに――。という映画。後半の戦車でのレースのシーンが迫力があって面白い。59年の映画である。あの時代でこの迫力なのか。感動した。ジョジョの2部でワムウと戦うシーンの元ネタだ。昔の映画なんて馬鹿にしないでストーリーと迫力に興奮するがいいや。

大脱走

 長い。でもそんな長さなんか全く気にさせない。最初から最後まで面白い。ドイツ軍の捕虜となった男たちが脱出する話。トンネルを掘って逃げるなんてそんなん現実的じゃない、え、実話をもとにしている? そういう映画。でも実話よりだいぶ脚色されているというかフィクション要素は多いとかなんとか。面白けりゃいいんだよ。スティーブ・マックイーンがバイクに乗って駆けていくシーンが有名だけど、どのシーンも緊張と興奮であっという間に見終わってしまう。1時間だけ観て続きは明日観ようと思って観始めた僕は気づいたら結局最後まで一気に観てしまっていた。監督はジョン・スタージェス。『OK牧場の決斗』『荒野の七人』『墓石と決闘』『シノーラ』で(僕の中で)有名な監督だ。『荒野の七人』を除く上記3つは3日ぐらい連続で観た記憶がある。

マイ・フェア・レディ

 例によって長い。オードリー・ヘプバーン主演のミュージカル。ミュージカル映画なんてそんなに観ないけれど、この映画はそんな人でもきっと楽しめる気がする。彼女の出ている映画で3番目ぐらいに好き。オードリー・ヘプバーンの魅力は声だと個人的には思っているので、全部彼女の歌にしてほしかった。歌はほとんどが吹き替えらしく、本人もやはりショックだっただろう。僕も悲しい。それを差し置いても脚本が面白いし、演技も素晴らしい。楽しい映画です。

その他

 他にも3時間超えの映画、あるいはもっと長い映画も世の中にはある。『誰が為に鐘は鳴る』とか『タイタニック』とか『キング・コング』とかも好き。そして長くない映画にもおすすめはいっぱいあるし、なんならシリーズものを一気観するチャンスでもある。寝ずに映画を観て新年を迎えるのもいいんじゃないかな。でも年越しの瞬間は行く年来る年を観るよ。今年はそんなに映画を観なかった。来年はもっと観たい。また来年も面白い映画が観たい。さよなら。さよなら。さよなら。




 本文中に出てきた映画たち。

『天国の門』のリンクがない? 観なくていいからです。映像はきれいけど。無駄に長い。最初は5時間半もある映画だった。長すぎるということで短くした結果、219分になった。それでも長い。なので短縮版ができた。そんなんでストーリーわかるのか? そもそもはじめからそんなに超長編で撮るのが間違っていたんじゃないか。でもそのバージョンもちょっと観てみたくもある。5時間半もあるけど名作、かもしれない。あまりに不評で大赤字で大問題になってしまった映画だった。映像はきれいなんだから、壮大な映画のほうが似合うかもしれないけれど、短編映画にしていたら監督の人生も変わったんじゃないかな。

もっと本が読みたい。