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脚本家における撮影見学の差し入れについて


撮影見学。

正直、苦手です。

そりゃね、生の俳優さんの芝居見たら感動するし、出来上がった映像だけではわからない苦労があったりして、現場のありがたみを痛感したり、学ぶことが多いです。

これは”脚本家あるある”なんですが、居場所がない!

せめて気持ちの居場所を見つけるために、差し入れは不可欠です。


先日、こちらのnoteにも書いたのですが、

初めての撮影見学で、出演者2名だし、差し入れ10個で足りるだろうと思って、現場に顔出すと、「学生映画じゃねえんだぞ!」と怒られた件。

その後、20個、30個と増やしてみたのですが、

やっぱり足りない(現場にも寄りますよ)。


結論、40〜60個必要。


当初はコージーコーナーのシュークリームなら安いし、買いやすいと思っていたのですが、あまりにもありきたりすぎる。

せっかく差し入れするなら、すこしでも印象に残りたい。

かといって、そんな破格のギャラをもらってるわけじゃないので、1個500円するプリンを40〜60個は買えない。

1番の悩みは、『しょっぱいもの』と『甘いもの』、どちらがいいか? 

甘いもの全然ダメと言う人もいれば、ロケ弁は食べたので、甘いものが欲しい人もいるだろうし、すでに甘いものは差し入れでたっぷりあるという現場もよくある(平均的には差し入れは甘いものの方が多い傾向)。

というわけで、5年かけて悩んだ結果、

たどり着いた結論は・・・


パン


え?


いえいえ、パンと言っても、もちろん山崎とかパスコではなく、

パン屋さんのパンです。


撮影している駅に降りて、近くのパン屋さんを探します。

できれば、チェーン店じゃなくて、地元の個人経営のパン屋さんのほうがスペシャル感があります。


パンのメリット

・しょっぱいものもあまいものもある。

・個別に包装してくれるので、スタッフさんがキープしたり、持ち帰ることもできる。

・5個200円のミニパンとかを混ぜることで、40〜60個の数を用意しやすい。

・肉体労働のスタッフさんはロケ弁1個じゃ足りない人もいて、食事にもなり、意外にありがたがられる。

・パン屋で選ぶ時、山のようなパンをトレイに載せたとき、セレブ気分を味わえて、楽しすぎる(これ重要)。


とメリットだらけですが、デメリットもあります。


パンのデメリット

・駅降りて、パン屋がない。もしくは遠い。

・1個300円以上するセレブパン屋だと、ギリギリまでセーブしても、1万円ぐらいかかる。

・個別包装が仇となり、レジで20分ぐらい待つ。朝の時間帯は他のお客さんにも迷惑。


デメリットもございますが、とりあえず今のところ好評ですし、

撮影見学の差し入れは、わたしはパン一択です。

ご参考までに。



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