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お金の不安を減らす方法。〜子育ても楽になる〜


子ども0歳、無職、シングルマザー

私は年齢的に早く結婚して、
子どもを産まなければいけない
という焦りがあった。

出産、子育ての経験がないと
子どもを持つお客さまの気持ちは
分からない。

良い接客をするためにも、
親を安心させるためにも、
早く子育ての経験をしたかった。

でも考えが甘く、焦りからとった
人生の選択は思い通りにはいかなかった。

「大変だね」「一人で頑張って
エライね」と慰めてもらいたい
という気持ちはまったくない。

一度はどん底に落ちたけど、
自分に向き合い、メンタルを改善して
前に進めば、大切な事に気付く。

そんなことを同じようにシンドイ思いを
している方にお伝えできればいいな
と思って書きました。

いくらお金があっても
不安な人は不安。

お金がなくても
不安じゃない人は不安じゃない。

必要なお金は用意されていると
分かった今だから思える。

どん底からのスタート

トイレ掃除でも何でも
やるしかない。
どんな仕事でも、まずは子育てに
理解がある会社で雇ってもらわないと
いけない。

「うーん。子どもが小さくて、
シングルマザーじゃあ、近所の事務しか
ないんじゃない?」

ハローワークに行って相談をした。
その時の女性職員の言葉だった。

近所の事務って給料はいくらなんだろう?
今までは営業、接客、医療系の仕事など、
努力と根性で結果をだしてきた。

できれば経験が活かせる仕事で
少しでも高い給料を得たい。

一時保育で子どもをあずけ、
面接を必死で受ける。
パート職で6社を受けたうち、
3社に内定をもらう。

その中でも子育てに理解があり、
温かみを感じられる会社に決めた。

面接していただいた社長が、
後光がさしているのが見えるかのように
輝いていたのは、今でも覚えている。

仕事は近所ではないけど事務職。
月収10万円ほど。 

しばらくは順調に過ごすものの、
パートの給料だけでは、やっていけない。

そんな時に前職の同僚からの
紹介で営業職に転職。

年収は2倍+ボーナスを
いただけるようになった。

転機が来る

なまけものの同僚にストレスを
抱えるものの給料は上がり、
このまま当面やっていけると
思っていた。

しかしそうとはいかず……。
また落ち着かない日々がやってきた。

突然の迷い

「50歳で営業は無理だろう。
ゆくゆくはバックヤード業務だな。
向いてるでしょ?」 

上司はこの日はクレーム対応で
機嫌が悪かった。
でも機嫌が悪いだけの発言ではない……。

前職の営業成績、マネージメント
経験があって、知人の紹介で
今の仕事についた。

主体性を持ってやりがいのある
仕事ができるから、今の仕事に
ついたのだ。

バックヤードなんて……。
ちがう!ちがう!このまま50歳、60歳と
年齢をかさねて人生が終わるのは、
私の想定ではない。

いても立ってもいられなくなった。

転職に向けて

バックヤードの仕事は必要な仕事だけど、
私がやりたい仕事ではない。
じゃあ私のやりたい仕事は何だろう?

私が仕事でおもしろいと感じることを
必死で考えてみる。

① その人のやりたことを実現させる。
② その人が今まで気づかなかった  
 能力を引きだす。
③ 人の感情と向き合い、その人の
 感情をうごかす。
④ ①、②、③を実現させた結果が、
 自分の成果として形になる。

やっぱり今の仕事を続けても、
おもしろい!という感覚は
得られないだろうなと思った。

じゃあ自分が苦手なことは何だろう?

① 同じことの繰り返し。
② 物相手 
  ※人相手だと同じ対応に
   なることはないけど、物相手だと
   同じ対応になることがある。
③  熱心にやっても、無難に工夫せずやっても、
  成果として形にあらわれない。

自分と向き合わざるを得ない状況になる。
子ども5歳。

やりたいことを仕事にするために

大学選びの時、社会人になってから
転職を考える時、スキルアップとして
自分で本を読んだり、講座を受けた時に
何に興味があったか思いだしてみる。

学生時代は心理学を専攻したけど、
仕事にするのは難しいという考えで、
ゼミ仲間もみんな別の仕事についた。

 女性30代。人生経験を活かして、
心理に関する仕事をしたいと思った。

いまから転職するなら資格を
取得したほうが良い。
しかも民間資格ではなく、国家資格を。

民間の心理カウンセラーなどの資格ではなく、
「精神保健福祉士」という精神障害者に
対する相談援助に関わる人のための
国家資格を取得することにした。

33歳の奮闘

満員電車で通勤、フルタイム勤務、
子育て、家事、資格取得のための
通信教育の学習。

ここでやらねば、いつやる??
今思えば、必死でがんばっていた。
必死の文字があらわすように
生きるか?死ぬか?ぐらいの
シャレにならないような奮闘ぶり。

新しい目標が出来たから、仕事は
逆に成績が良くなり、歩合給が少し
つくようになった。

でも自分に余裕がないので、子どもに
注意ばかり。自信のないネガティブな
子になっていた。

子育ては産んだ親の「役目」だと認識。
すなおに子どもが可愛いと思えなかった。

すべてが上手くいく

時がたち、試験本番の日。
子どもは学童に行ってもらい、
いざ勝負。

勉強時間が十分とれず、自己採点では
合格と不合格のぎりぎりのライン。

もうやるだけやったから仕方ない!
覚悟して結果発表をインターネットで
確認。
合格!!!

試験結果を待つ期間に求職活動を行い、
最終面接までこぎつけていた
会社があった。

合格の結果が出た当日に
上司に辞意を伝えた。

「その年齢でリスク取って転職なんて、
やめなよ。いいじゃん、お局として
会社の隅っこにいれば。」

やっぱり、転職活動をして
良かったと思った瞬間だった。

転職先の会社では、資格手当のほかにも
いくつか手当がついた。
月々の手取りが上がり、ボーナスの金額も
前職より上がった。

それぞれの人生を生きている

障害のある方、高齢者、ひとり親の
相談援助をすることが多くある中で思った。

みんな自分たちの人生を
それぞれ生きている。
助けを求める人がいれば、それを
助ける人がいる。

公的な支援もたくさんある。
(知られていない制度は多くあるけど。)

「こんなツライ状況でも
どうにかなるものなんだ」

自分がしんどい時は、自分よりしんどい人の
話を聞くと、自分はちっとも
しんどい状況ではないと思える。

「ダメ人間と思っていたけど、私は意外と
優秀なひとり親なんじゃないか?」
そう感じた。

お金、子育ての不安がなくなる

自己価値が上がると
子どもを褒めることが増えた。
子どもはいつでも笑顔で、機嫌が良い。
可愛いと心から思える。

仲良し親子で、子育ては
何も問題では無かったと気づく。

自分と向き合い、自分の力が発揮できる
仕事をすれば収入は上がる。

仕事の関係でファイナンシャルプランナーの
資格取得をした。
余裕があるわけではないけど、実務面で
お金についての知識がついた。

モノの見方を変え、一人で無理に頑張らず、
必要であれば、人の助けを借りる。

そう考えるようになったら、
孫のためにと、たまに親が
お金をくれるようになった。

今まで、お金も人の助け(愛情)も
自分が受け取り拒否を
していただけかもしれない。

お金は回るもの。たいてのことは
どうにかなる。
以前の追い詰められていた
自分はもういない。

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