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1年目看護師の第一関門

6月も後半に差し掛かる。

私は今年度プリセプターを担当しており、技術・知識面のサポートは更に上の先輩が担当しているので、主に精神面のサポートを任されている。

私のプリセプティは、いつも笑顔でハキハキとしている印象の子。
分からないことはこまめに質問しつつ、時折患者さんに関する事で指導看護師と談笑もできるくらい、なんというか愛想が良くて社会で生き延びるのが上手そうな子。笑
(しかもおめめパッチリめちゃ可愛い笑)

そんな子でも、やっぱり仕事が始まって2ヶ月という少し息切れしてくるこの時期になると、落ち込む日も増えてきたという。

6月ってそういう時期だよね。

4月と比べると経験した看護技術が少しずつ増えてきて、自立をもらえた技術もちらほら。
VS測定や血糖測定・インスリン注射の実施などできる事はもう指導看護師に見てもらわなくても1人で実施。

だけどまだまだイレギュラーな事に対処するだけの経験値がないから、分からないことは逐一指導者に相談しないといけない。

それに受け持ち患者数も増えてきて、多重業務に見舞われた時どこから手をつけていいのか分からなくなりパニックになることも。

「これから先輩の目が離れていくからね」と少し脅され、「マンツーマン指導のある内に分からないことはちゃんと聞きなさいよ」と分からない事も分からないのに質問を迫られ、「報連相はちゃんとするように」と念を押され。

ただでさえ日々の業務でバタバタと目が回るように働いて疲れてるのに、先の事なんて考える余裕ないよねと思っちゃう。

私が1年目の時は、毎日あまりのキャパオーバーに頭が真っ白になって、指導者に言われてから動くっていう一見受け身に見えるような事ばかりしてたと思う。

報連相しなさいよと言われたからとりあえず言ってみるけど、頭の中全然整理できてないからとりあえず口から出た事を辿々しく分かりにくく伝えてるだけだった。笑


そんな事を考えてると、ほんと、毎日出勤できてるだけで十分偉いよと思う。
できてないところを指摘されて、あぁ自分は全然ダメだな、って思っちゃうだろうけど、指導者は1年目の子が今以上に更にできる事が増えるようにアドバイスしてくれてるだけで今のあなたを否定してる訳じゃないから、難しいだろうけどどうか自分で自分に出来てないというレッテルを貼って落ち込まないでほしいと思う。

(かと言って過剰に「自分は出来てる!」と自信過剰になるのも毒だけど…笑)

まだ2ヶ月しか仕事してないんだから、看護師としての思考回路が身についてないのは当たり前なんだよ。長く経験して先輩の考え方を聞いてると自然と自分にも看護師としての考え方が身についてくるから、今はそれまでの修行の時間だと思ってたらいいと個人的に思う。

私のプリセプティだけじゃなく、全国の看護師1年目の子が無事1年間走り抜けられることを願う。。

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