ジーンズのダブスタに気付くこともできないアメカジ野郎

ジーンズ=炭鉱夫労働の作業服
ジーンズ=自由の象徴
労働=自由?
よく広まっているイメージがすでに矛盾していることに、アメカジ野郎は気付くことができません。

アメカジ野郎は物事の本質を見ることが全くできません。しかし、自分は誰よりも物事の本質を見ていると錯覚しています。ジーンズ一つとっても、そこに「本質を見た」気になっているアメカジ野郎はクリティカルシンキングを行うことができず、ある時点で成長を止めてしまい、いつまでもいつまでも幼児のままなのです。

あなたは「ジーンズ」と聞いて何をイメージしますか?
自由、カジュアルの王道、かっこいい、丈夫な作業服、歴史、ロック、炭鉱夫、開拓、カウボーイ、などでしょうか。

そのうち、あなたが自らの体で経験して頭で考えて得られそうなイメージはありますか?

これらは全てジーンズメーカーが植え付けただけの都合のよい情報です。

例えば、「ジャージ」なら「運動しやすい」というイメージを、「パジャマ」なら「寝やすい」というイメージを、皆さんが自らのかけがえのない経験から得ていると思います。

しかし、「ジーンズ」を履いた瞬間に「自由」を感じている人が本当にいますか?アメカジ野郎は、メーカーによる「ジーンズは自由の象徴ですよ」という宣伝を信じ切って疑うことすらできない幼稚な奴らなのです。彼らの思考は、
 メーカーの「ジーンズは自由の象徴」という宣伝を見る→ジーンズを履いてみる→このごわごわが自由の象徴か(思考停止)→ジーンズを履いた自分を見た他人は、自分に自由を感じるだろう(妄想)→そして自分の価値が上がるだろう(妄想)という、三手目から全てが間違っている妄想と思考停止を繰り返した愚かな考えなのです。

ジーンズメーカーは、アメカジ野郎が疑うことができないように新しい情報を次々と与えます。あたかも、自由を奪われ無理やり給餌され肥らされるフォアグラのガチョウのように。アメカジ野郎は情報でブクブク肥えた知識が人格部分まで侵食し、それを否定すると自分自身を否定することになり、後戻りすることもできなくなっています。

アメカジ野郎は、自分こそ自分の価値観で動いていると信じ切っていますが、それは全くの妄想です。ジーンズメーカーは、巧みに情報を操作して与えながら、あたかもアメカジ野郎が自分の意思で選択してジーンズを履いていると信じ込ませているのです。メーカーから与えられたジーンズの歴史や産地や素材の情報で頭がパンパンな彼らは、「運動しやすい」からジャージを着ている人に永遠に自己決定の力で勝てません。

ジーンズメーカーの与える情報も万能ではないはずなのですが、アメカジ野郎はその矛盾に気付くことができないほど幼児退行しています。
まず、そもそもジーンズはアメリカ開拓時代に労働者の作業服として作られたそうです。
皆さんは、このルーツから「自由」を感じますか?懸命な方なら、炭鉱労働がどれほど搾取の構造であるか想像がつくはずです。労働者一人ひとりは石炭なんか欲しがるわけがありません、つまり労働者にとって炭鉱夫としての労働自体は自己実現に繋がることはありません。それを欲しがる存在はエネルギーを扱う巨大資本です。資本は僅かな賃金で労働者を雇い、労働者は自分の人生に自己実現をする選択肢を捨てて自らの人生に関係のない石炭を掘って賃金を得ます。そのとき履いていたのが、ジーンズというわけです。

少しでも想像を膨らませれば見えてくる搾取の構造のどこに「自由」がありますか?世の中に対する解像度の低すぎるアメカジ野郎は、炭鉱夫=男らしい、逞しい、陽気、のようなアウトドアレジャー程度のイメージしか持つことができません。ジーンズメーカーの垂れ流し続けたデタラメも大概にひどいですが、それを信じてしまうアメカジ野郎の思考力も虚しいものがあります。

彼らは、自分の価値観というものを全く持っていないので、知識というあやふやなものに頼るしかないのです。自分の身体や頭という決して自分を裏切らない感覚を持っているのに、それを裏切ってでもメーカーの垂れ流す真偽不明の情報を信じて自らの身に付けるものを選んでいるのです。

かつてジーンズを履いて搾取され続けた労働者はそのような時代から抗えない力の影響があったことも、その選択の原因でもあるかもしれません。しかし、アメカジ野郎は誰にも強制されることなく、無限の選択肢の中でデタラメを信じジーンズに理想を押し付け続け、自分で考えることを放棄し続けているのです。

自らの意思で搾取を選ぶアメカジ野郎への同情を禁じ得ることはできません。

借り物の価値観で人は幸せになれません。

彼らが本当に自分の身体や頭で感じたことに価値を見出し、自分の価値観で自分の人生を歩むことを切に願います。

今回もお読みいただきありがとうございます。

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