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シャウエッセンには薫りがある

シャウエッセンから肉汁がいつもより多く出る。信じられん。
パリッと割ったところから、薫りがぶわっとたつ。たしかにソーセージには特有の匂いがあることを思い出す。スープにしても、焼いても、無意識にソーセージの存在を感じるが、ここまで薫りを意識したことはない。

シャウエッセンを食べた勢いだけで、書いている。

さっきまで気持ち悪くて、気がついたら寝ていて2時間経っていた。ショックだ。そして昼ごはんを食べていない。ご飯の解凍だけはしていたが、もはや食べる気力もない。食べないと回復しないだろうとは、理解はしている。理解は。

冷蔵庫のシャウエッセンを思い出す。買うか悩んだやつ。他ソーセージより若干高いから。新聞で、このご時世の値段競争に難航したことを読み、スーパーでしばらく眺めてたな。ツイッターで美味しい焼き方を見たな。じゃあ、それで…。

ぼーっとしながら、フライパンにシャウエッセンを放ち、ちょっとだけ水を入れて、蓋。加熱。その頭でご飯も電子レンジでチンして、レタスをちぎる。

できあがりまで一分もない。

そしてゆるゆる食べ始めてシャウエッセンを口にしたところで、目が覚めた。冒頭に戻る。

美味しいは正義だ。悪夢退散だ。朝ごはんにぴったりなわけだ。食べ物は味だけでなく、薫りも大事というがここでその言葉を思い出すとは思わなかった。

ぐったりしてたくせに結局回復したから、ほっとした。思いがけず寝ていたけれど、まだ時間はあるから、皿を洗ってどこかに行こう。休むための時期なのだから。

そう思えただけで、本当に良かった。

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