【紹介】今年人生の自由度が増したあなたにおすすめの小説

※注意事項

「ナポレオン1世が皇帝やってたころ(1800年代)」で世界史のどのあたりか見当が付かない方、紹介に含まれる以下の内容を了承できない方はブラバしてください
・道ならぬ男女恋愛
・救いがないエンド
・8割ぐらい同じシーン
・「作者はこう考えたんだろう」ではなく「私はこう思った」の教訓(むしろ作者は否定している)




こちらに当てはまるそこのあなた!

今年度に
・念願の大学に通い始めた
・進学して学区や行動の幅が広がった
・一人暮らしを始めた
などで人生の自由度が上がったそこのあなた!
あるいは、
・女子生徒は制服にスカートをはくべきだと思う
・女子生徒は制服にズボンをはくべきだと思う
・危険がないとき、職場でかかとが高い靴を履くべきだと思う
・危険以外の理由で、職場でかかとが高い靴を履くのはやめるべきだと思う
などのべき思考が強いあなた!
そんなあなたにおすすめの小説がこちら!
ナポレオン一世が皇帝やってた頃(1800年代)に書かれた、自由な個人が人生の指針の方向を間違えて自縄自縛になって詰む(個人の感想です)小説、パンジャマン・コンスタンの「アドルフ」です!

あらすじ

家柄や学があることから将来を嘱望されていた主人公のアドルフが、伯爵の妻エレノールとの恋愛に手を出した結果彼女の束縛や自身の同情、そして本文では「内気」などと称されるコミュニケーション下手により別れられないが結ばれることもできない自縄自縛の状態になり、将来の希望を駄目にした上に無理に別れようとした結果彼女の方は傷心したまま死んでしまう。


ここが教訓的

はじめに断っておくと、これは作者が意図して書いたものではありません。あとがきにそう書いてあります。単なる娯楽小説としての読み方もアリということです。でもこう思う読者もいるよと言う話です。


この話は、「斜に構えた青年がきまぐれに努力した結果、気づいた時には過去の自分によってがんじがらめになって詰んだ」話と取ることができます。このことは、「学生の頃に社会運動に手を出したことによって、当時の運動と対立していた特定の政党に投票できなくなった」「権利は義務を果たす人にのみ適用されるべきだと考えていた人が、自身の信念から働けなくなっても生活保護を受けられなくなった」のような事例に応用できます。私たちの身近に潜む自縄自縛に気づくきっかけになりますね。

みんなも読もう!

今ならギリギリ読書感想文に間に合うかな?都会の大きめの書店やAmazonHontoで紙の本が販売中!読書感想文の対象外かもしれないけれど、大人の方には電書版(kindleならunlimited加入者は無料、honto)もおすすめ!今忙しい方もとりあえず買っておいて、GWに自由を謳歌する大学生を尻目に読むのもおすすめ!「自分が直接つらい目に遭わないかぎり、人生を学ぶことはできない」かもしれないけど、この夏休みに自由の使い方について考えてみよう!



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