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「インテグラル理論」と「魂理論」の結婚(その7):想像力が導く

■この記事の要約

〇想像力は、因習、単純きわまりないイデオロギー、自己防衛的な原理、恐怖に怯えたかたくなさといったものを打ち砕き、人生を豊かにしてくれる。
〇魂は想像力の領域に住み、イメージと象徴からなる一種の詩的言語を通して、人生の方向や質に影響をおよぼす。
〇魂の知性は、じっくり時間をかけた熟慮を通して物事の本質にせまろうとし、深遠な洞察や不変の智恵にたどりつこうとする。
〇魂は日常生活のなかでも随所に顔をのぞかせるが、夢のなかでは、さらに大胆に自らを現す。
〇夢はわれわれ自身を啓発するために魂によって生み出される一つの芸術の形態である。
〇魂は理性よりも詩によって動かされる。
〇すべての親しい人間関係はある程度の魔術を必要とする。
〇魂にとって、死は永遠に身近にあるものである。
〇われわれの明晰な認識やもろもろの期待、理知的な努力や手法、高潔な価値観や信念といったものはすべていったん死ななければならない。
〇それぞれの人間が独自の心理学的な辞書をもっているほうが好ましい。
〇顕在化した性質と秘め隠された性質をあわせもち、錬金術的な変容をとげる神秘的な魂。その魂との婚約。人生の真髄を言い表すのに、その言葉ほど適切な表現がほかにあるだろうか?
〇もし一粒の砂に全世界を見ることができるなら、運命が交わり、心が溶けあう人生の小さな点に、魂そのものを発見することもできるはずだ。

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