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「夢・虎の巻」第八の教え

夢の王国憲法第八条「特定の夢解釈理論にとらわれてはならない」

夢の全体像に触れたいなら、そして夢のメッセージの真意に触れたいなら、特定の夢解釈理論に固執してはならない。フロイトがどれだけ夢を性的な象徴として捉えたとしても、ユングがどれだけ夢を神話的元型に結びつけたとしても、アドラーがどれだけ夢をライフスタイルの延長と見做したとしても、それらはどれも「群盲象を撫でる」の類であると肝に銘じるべし。それぞれ、夢という巨大な未知の生き物のほんの一部に触れて、その「一部」について語っているにすぎないのだ。しかも研究者からの見え方であって、夢主からの見え方ですらない。特に、昼の国の法だけで夢を捉えようとする理論には注意が必要だ。
もちろん、夢の王国憲法は、特定の夢解釈理論に肩入れするために書かれてはいない。

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