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私の業績4:マニュアル作成の構造化手法

日経BP社から訳書を一冊出し、編集部とお付き合いができたところで、テクニカルライティングに関する私の方法論を一冊にまとめた本を出してみないか、というお誘いを受けました。
会社の業務においては、構造化マニュアル作成技法を応用した業務のデータベース化もある程度なされていたので、そのノウハウを紹介する本があってしかるべきだろうと思い、出版することにしました。
この当時、DTP(デスクトップ・パブリッシング)が盛んで、私が勤めていた会社でも専用機を導入していたため、執筆・編集・レイアウト・版下製作という具合いに、印刷・製本以外の本作りのすべての工程を自分で手掛けることになったのです。
文章を書くというと、小説や詩ではないにしても、文科系の仕事だろうと思いがちですが、ひとつのテクノロジーとして捉えるとどうなるかを、私はこの本の制作において一から十までやってみた、ということです。
こうして私は30歳のときには、テクニカルライティングという分野を一通り体系化することに成功したと言えるでしょう。
これは胸を張って言えることですが、たとえ私の名前を知らなくとも、この本の存在を知らないテクニカルライターはもぐりです。

『マニュアル作成の構造化手法』日経BP社刊


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