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「関節炎」と一括りにすることなく。

ん? 突然 腕が上がらない。手首が痛い。考えたくないけどこれって「お年頃」だから? 日々、健康意識してるのに不調なの?(汗) 


アーユルヴェーダでは

肉体はドーシャDoshaと呼ばれる3つの生命エネルギーが働くことで機能しています。

ヴァータ:空要素 ether     風要素air

ピッタ: 火要素fire    水要素 water

カファ: 水要素water     土要素earth

です。頭文字をとって V,P,Kと略して記載することもあります。大きく風、火、水とシンプルにするとまずは基礎を頭に入れやすいかと思います。

この空、風、火、水、そして土の要素の中にも「属性」といって

冷たい熱い、乾燥湿り、重い軽い などという真逆の性質がついとなり

10ペア合計20の属性(性質)があります。

ドーシャも実はVPKこの3つのタイプだけではなくVPが同じくらいの比重、PKが同じくらいの比重、VKが同じくらいの比重、そしてVPK全て同じくらい均等にあるタイプ

1、V

2、P

3、K

4、VP

5、PK

6、VK

7、VPK

合計7つに分類されると言われています。VPKの中にも20の属性があるわけですから、人はそれぞれ同じ組み合わせの人はいないということが理解できるかと思います。

また「関節炎」と1つの病名でくくられるものも

アーユルヴェーダではV性の関節炎、P性の関節炎、K性の関節炎に分けることができるとより効果的な治療法を得ることができるわけです。

V性の関節炎は憎悪したヴァータが蓄積し大腸から循環器へと溢れ出してアーマ(未消化塊)と共に関節部に溜まり痛みや乾き、硬化、ひび割れをもたらします。Vは乾燥性を保つのでこの反対、潤わせることで乾燥性を和らげ、関節炎を緩和しようとアプローチします。

P性の関節炎は、過度のPと代謝後の副産物である酸が小腸から溢れ出し循環器系より関節部に運ばれることで起こります。特徴は熱を帯びていたり焼けた感覚があります。Pの特性である火を鎮火させるためには? クールダウンするものを使用せねばなりません。Vには温め潤いが必要であるのに対して、同じようにP性に温めてしまうとより悪化させるのです。身近な例で言うと温湿布と冷湿布の使い方を間違えていたら、「湿布」=効果がない と思い込んでしまう結果となります。

K性の関節炎は、Kが肺や鼻腔に溜まり消火や代謝がわるくなりアーマの排除が妨げられることによりおこります。関節が鬱血したり、腫れたり、関節がゆるくなり鈍い痛みが起こります。Kも冷性ですので温め、Kの水の性質を鎮めるためにドライになるようなハーブなどを選ぶとよいわけです。温めて悪化するようでしたらP性の関節炎ではと疑うことができます。

20の属性(性質)の中でも特に注意すべきものは、熱さと冷たさです。またこの属性から治療することによって効果がより出るとも言われています。

極端に暑い場所、もしくは寒い場所

食べ物や飲み物で熱いものや冷たいもの

日常において私たちはこの「属性」を意識することでバランスをなるべく

保つよう自制することが可能となります。


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