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今日は貧血がおさまったので外に出て近所の梅園に行った。いつも満開の梅と人とで賑わいを見せるのに、ひっそりと静かだった。 おばあちゃまが亡くなる前、杖で歩けた最後の時期に一緒に行った梅園。 お茶の先生だったから、部屋に花をたやさず季節の変わり目にはお香を焚いていて楽しんでいたから 満開の梅とその香りをきいたら 元気になるかもしれないと思い、連れて行ったのだ。 梅の薫りは、ほのかでささやかな可憐さと、どこか神妙で夢幻へ誘う力がある。 御伽噺で梅薫る霧の中、幼女と老婆が手毬をつい