インセイン用シナリオ「ブレインデッド・ウイスキー」

・シナリオタイトル： ブレインデッド・ウィスキー

・シナリオタイプ：協力型

・ワールドセッティング：狂騒の２０年代

・シナリオ予告：

悪徳と潔癖、静寂と騒乱の同居する1920年代アメリカ、シカゴ。

ギャングの資金源として利用される密造酒。

そして取り締まりを狙う連邦捜査官たち。

くせモノ、失せモノ、裏切りモノ。勝利の美酒は誰のモノ？

シカゴの地下経済を揺るがしたのは、ただの一つの密造酒。

口に蕩け、喉を焼き、五臓六腑にしみわたる。

それが「ブラウンハニー」だ。

複数のグレーンウイスキーを混ぜ合わせ作られる、

奇跡のブレンド「ブラウンハニー」の製法を巡って、

札束が、銃弾が、そして酒精の嵐が吹き荒れる。

インセイン「ブレインデッド・ウィスキー」

混ぜモノ、偽モノ、在らざるモノ。その一杯は誰のモノ？

・シナリオ作成者からのコメント：

このシナリオの開始時に、各ＰＣには「ハンドアウト」「初期潜在狂気」「プライズ×３」の計５枚が手渡されます。プライズは「現ナマ」「酒」「トミーガン」で、活用することで様々な有利を与えてくれるでしょう。

なお、シナリオのオリジナル狂気として「アルコール依存症」が狂気カードに含まれていることをあらかじめご説明します。

◆説明

・プライズには基本的にすべて効果が記載されています。

・秘密なし、と記載があるプライズは調査できません。

　逆に、その記載がないプライズは秘密が記載されていますし、調査を行うことが可能です。

・自分の知らない調査項目が場に出ることがあります。そこを調べたい場合、なぜその項目を知ったのかをＧＭと他のメンバーに説明してください。納得できればＯＫです。なので、基本的にはプレイヤー間での情報共有ができている調査項目を調べることをお勧めします。

・手番は基本的に足りなくなるように作っています。プライズを活用するなり、ＮＰＣを活用するなりご自由に。

・ゾーキングにはある程度対応しますが、手番内にすべての秘密を開ける手段はありますのでご安心ください。

・このシナリオは協力型です。ただし、特定条件下で特殊型に変更されるリスクは常に存在すると言っておきます。

・ＮＰＣは彼らなりの考えを持ち、独自に行動することがあります。そのため、ＰＣと敵対し、ＮＰＣと共同戦線を組むこともあり得るかもしれません。

・シナリオ進行によって敵が増減します。

◆シナリオオリジナル狂気「アルコール依存症」を用意する。

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狂気：アルコール依存症　トリガー：本文参照

アルコールを目の前に突き出された場合＜我慢＞で判定せよ。失敗したら狂気が顕在化する。君はアル中だ。１サイクルに１回酒を消費しないと正気度－１。酒を消費すると、アイテム効果とは別に生命力か正気度を１点回復してよい。

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◆全体開示用ハンドアウト情報

◆PC1：エリオット・ネス（捜査官）の副官

シカゴのギャングの財源となるのが、ブラウンハニーと呼ばれる密造ウィスキーだが、この工場はまだどこにあるのかわかっていない。【酒の仕入れルート】は一つ掴んでいるが、まだ調査は必要だ。

君の使命は【アル・カポネ一家を壊滅させる】事だ。

◆PC2：アル・カポネの組織（密造酒ギャング）の幹部

君はカポネ・モブの幹部で、【酒の仕入れルート】を管理し、富と権力と愛を得た。しかし、その立場も危うくなっている。君の使命は【ブラウンハニーの製造元を突き止める】事だ。

※【歌姫マリア】はあなたの愛人／恋人である。※性別は自由

◆PC3：マーダーインク（同時代のギャング集団）の殺し屋

君はギャングだ。そのうえで、マーダーインクだ。腕には自信がある。この町は火薬庫だ。捜査官、ギャング、山ほどの地下酒場に、町を流れる酒の運河。君はここで伝説を作るのだ。君の使命は【２名以上を殺害する】ことだ。

◆PC4：事件記者

君は新聞記者だ。この町は血なまぐさい事件が絶えず、君たちの仕事もなくなることがない。

今日もまた人が殺され、行方不明者がでる。殺人事件よりも、密造酒工場の情報のほうが高く取引されるこの状況にうんざりしつつも、君は仕事を続ける。君の使命は【ブラウンハニー密造工場の秘密を暴く】ことだ。

ここより下はシナリオ本文となります。プレイヤーの方は見ないように。

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PC1：エリオット・ネス（捜査官）の副官

◆使命◆

シカゴのギャングの財源となるのが、ブラウンハニーと呼ばれる密造ウィスキーだが、この工場はまだどこにあるのかわかっていない。【酒の仕入れルート】は一つ掴んでいるが、まだ調査は必要だ。

君の使命は【アル・カポネ一家を壊滅させる】事だ。

◆秘密◆

実際の処、君は【アルコール依存症】で、カポネに買収されている。ブラウンハニーはカポネが関わっていない謎の酒で、その正体を暴くのが本当の目的だ。

君の本当の使命は【ブラウンハニー密造工場の秘密をつかむ】ことだ。

【初期狂気：アルコール依存症】を持つ。

【現ナマ】【酒】【トミーガン】

________________________________________________________PC2：アル・カポネの組織（密造酒ギャング）の幹部

◆使命◆

君はカポネ・モブの幹部で、【酒の仕入れルート】を管理し、富と権力と愛を得た。しかし、その立場も危うくなっている。君の使命は【ブラウンハニーの製造元を突き止める】事だ。

※【歌姫マリア】はあなたの愛人／恋人である。

※性別は自由

◆秘密◆【ショック：全員】

君は地下酒場の歌姫マリアと相思相愛。それは君たちに共通の趣味があるから。実際の処、君は【血への渇望】を持つ快楽殺人者だ。彼女もほぼ同類だ。証拠は残していないので、殺人鬼は君ではない。使命に変化はない、人生を楽しもう。

【初期狂気：血への渇望】を持つ。

【現ナマ】【酒】【トミーガン】

________________________________________________________PC3：マーダーインク（同時代のギャング集団）の殺し屋

◆使命◆

君はギャングだ。そのうえで、マーダーインクだ。腕には自信がある。この町は火薬庫だ。捜査官、ギャング、山ほどの地下酒場に、町を流れる酒の運河。君はここで伝説を作るのだ。君の使命は【２名以上を殺害する】ことだ。

◆秘密◆

実際の処、君は潜入捜査官だ。殺し屋の仮面を被り続ける重圧から【アルコール依存症】になったが……君は混乱に乗じて、ブラウンハニーの製造元を調べている。君の本当の使命は【ブラウンハニー密造工場を壊滅させる】ことだ。

【初期狂気：アルコール依存症】を持つ。

【現ナマ】【酒】【お守り】

________________________________________________________PC4：事件記者

◆使命◆

君は新聞記者だ。この町は血なまぐさい事件が絶えず、君たちの仕事もなくなることがない。

今日もまた人が殺され、行方不明者がでる。殺人事件よりも、密造酒工場の情報のほうが高く取引されるこの状況にうんざりしつつも、君は仕事を続ける。君の使命は【ブラウンハニー密造工場の秘密を暴く】ことだ。

◆秘密◆【ショック：全員】

君は見てしまった。カポネの配下が華僑の老人を撃ち殺すのを。殺された華僑の老人が雑沓の中を歩いているのを。あれは夢か？　いや、現実だ……【疎外感】が君を襲っている。

⇒【李白】の調査項目を開示する

【初期狂気：疎外感】を持つ。

【現ナマ】【酒】【トミーガン】

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◆セッションセットアップ

各ＰＣにハンドアウト、初期狂気、プライズ３つを渡したら、場に初期調査可能項目として以下の調査項目を開示する。

【NPC：エリオット・ネス】

【NPC：アル“スカーフェイス”カポネ】

【NPC：歌姫マリア】

【調査項目：酒の仕入れルート】

【調査項目：シカゴの殺人鬼】

山札は１６枚。その中に「アルコール依存症」を２枚加える。

◆ＮＰＣの行動や対応など

マリア：PC2以外の呼び出しには応じませんが、「地下酒場月光」にいけば会うことが出来ます。基本的にPC2に惚れ込んでいるため、PC2に不利益のある言動、行動は行いません。

２サイクル目の最後にPC2に会いに来て「ブルーノのやつ、地下に何か隠してるみたいなの。今度突き止めて、店ごと奪ってしまわない？」と持ち掛けてきます。PC2が何らかの手段でマリアの身柄を確保していなければ、マリアはブルーノに殺害されてしまいます。

戦闘には参加しませんが、PCが襲撃する場合は「通りすがり」のデータを利用します。

ブルーノ：気弱な人物で「勘弁してくださいよ旦那ぁ」が口癖。舐められるように演出するとよいでしょう。愚痴っぽく、逃げた女房のことをよくぼやいています。「おいらがもっと稼げていれば女房も逃げなかったんだろうに」「今の歌姫は赤毛でいいですよ、きれいなブラウンの髪をしてた女房のことを思い出さないで済む」

殺人犯であることがばれても、基本的には取引で逃れようとします。

正体がばれてから２シーン後には姿を消してしまいます。

（PC1、PC3はブルーノを逮捕することが可能です。行動は消費しませんが、一応は自分のシーンで逮捕することを推奨します）

エリオット・ネス：アルコール依存症がばれるまでは、何事も無いかのに動きます。彼はサイクルエンドに未獲得の情報を一つ手に入れますので、感情を結んでおくことは比較的有利に働くでしょう。

秘密を知られると、彼をゆすることが可能になります。アルコールをちらつかせるのもよいでしょう。彼からは「情報」「酒」のどちらかを入手できます。また、秘密を大衆に明かすことで、サイクル終了時に彼はシカゴから追放されます。

アル・カポネ：彼はあまり明確な秘密がありませんが、この事件が解決できるならばそこに割り込んでいく可能性は大いにあります。そのため、彼と感情を結ぶことは大いに危険です。

もし、【イースター】【蒸留所】の情報が彼に渡った場合、クラマックスに彼の手先が表れて戦闘に参加します。（PC2はここで「殺し屋と手を組んで他のPCと敵対する】事も可能です。倒してしまっても、証拠は残りません。出現するのは【殺人鬼】と、モブとして【信奉者】一人です）

ジョージ・モラン：特に行動指針はありませんが、うかつに情報を漏らすと面倒である、としてもよいでしょう。

ラッキー・ルチアーノ：特に行動指針はありませんが、うかつに情報を漏らすと面倒である、としてもよいでしょう。

李白：基本的に最初に話しかけると「酔っ払いのぼけ老人」的な反応を返します。それでも話しかけると【人間の脳を漬け込んだ美酒】の話を始めます。あまりにもその話は真に入っているために、＜味＞で恐怖判定を行ってください。彼は狂っていることがわかります。

また、彼に戦闘を挑むと即座に死亡します。（感情押し付けや秘密・プライズなどは奪えません）その後、別のシーンでは再び登場します。殺害したPCは生き返った李白を見たら（李白の秘密を知る前なら）恐怖判定を行ってください。

◆シナリオ進行：クライマックス前：地下水道

これは、時間に余裕がない場合はシーン１以外は省略しても構いません。

【シーン１】地下水路

シカゴの地下は迷宮のように入り組んでいる。ランダムに特技を決定し、判定する事。失敗した人数分だけ【李白】のＨＰが上がる。

また、ここで３名以上が失敗すると「マリア」が殺害された状態でクライマックス戦闘が発生する。（注：マリアが安全な場所にいるか、ブルーノが逮捕されているなどの場合はそもそも発生しない）

【シーン２】浮浪者のたまり場

アルコール中毒の浮浪者とも労働者ともつかない者たちが雑魚寝している。地下は多少暖かいのだろう。酒の匂いがひどい。

＜情景＞で判定せよ。成功したものは寝ている浮浪者の中にすでに死んでいるものが混じっていることに気が付く。ただし、その死体はまるで今にも動き出しそうに見える……

＜化学＞で恐怖判定を行う事。この死体をちゃんと処理するのであれば、クライマックスの敵モブの数を‐１する。

【シーン３】材料庫

地下の柱の間に板をくみ上げて、棚が作られている。どうやらウィスキーの原材料を蓄積する貯蔵庫らしい。その中に、生臭い麻袋がいくつか並べられているのに気が付く。大きさは、子供が入る程度。

もし開けるのであれば、中に様々な表情の生首が保管されているのを見ることになる。恐怖の表情、狂喜の表情……それらには「色欲」「怠惰」などと殴り書きがされている。

＜死＞で恐怖判定を行うこと。

◆シナリオ進行：クライマックス

イースターの先兵である【李白】とその信徒との戦いとなります。

勝利条件は、以下の二つ。

・【イースター】の入った【蒸留器】を破壊する。【優先】

（回避せず、ＨＰ４０のオブジェクトと扱う。どこからでも狙える）

・【李白】達を全員撃破する【サブ】

蒸留器を破壊し、ブラウンハニーの酵母の元を全て川に流してしまったり燃やしてしまえば目的は一応達成できます。

ただし、李白はそのラウンドの最後に逃亡を始めますので、彼を逃がすといつかまたどこかで同じ事件が起きるかもしれません。

（が、この時代のシカゴではありません）

◆エネミー

李白（狂的科学者）

李白のモブ（信奉者）×３（李白の【軍団】によって脅威度１⇒３に）

※このうち一人はブルーノなので、逮捕されているとモブが一匹減る。

※ＮＰＣで酒（ウィスキー）を飲んでいるキャラクターがいる場合、酒を飲んだ回数分Ｄ６を振り、１０以上でモブとして出現する。

◆ＮＰＣ・情報のハンドアウト◆

NPC：エリオット・ネス

君は財務省所轄、酒類取締局の捜査官であり、アル・カポネ・モブとの戦いに明け暮れている。

君の目的は【アル・カポネを逮捕する】ことだ。

◆秘密◆

実際の処、君は【アルコール依存症】だ。ブラウンハニーに奇妙な効能がある事は気づいているが、飲めなくなるので口に出せない。※エリオット・ネスからは「酒」で（調査可能な）人物の情報を買う事が可能。

⇒【ウィスキー・リスク】の調査項目を開示。

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NPC：アル“スカーフェイス”カポネ

君はシカゴの帝王だ。しかし、君の目の届かないところで利益を上げている奴がいるらしい。見逃すわけにはいかない。

君の使命は【ブラウンハニーの製造元を突き止め、支配する】ことだ。

◆秘密◆ショック：ＰＣ４以外

君はブラウンハニーの関係者と思われる中国人「李白」を殺害したはずだった。しかし、奴はまだ生きている。これは何故だ。

君は内心、ブラウンハニーから手を引きたい。

⇒【李白】の調査項目を開示する

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NPC：歌姫マリア

地下酒場「月光」の新しい歌姫。僅かな南部訛りと赤毛が魅力的で人気がある。噂では、【PC2】という恋人がいると言われている。夜な夜な出歩いて男を漁るという噂もあるが、やっかみなのだろう。

◆秘密◆ショック：ＰＣ２

君はPC2を愛しているが、理解できたことは一度もない。対等であるために狂気を演じているだけなのだ。しかし、PC2の【血への渇望】はいつか身を滅ぼすかもしれない。君の本当の使命は【PC2との幸せな生活を手に入れる】ことだ。

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NPC：地下酒場店主

名前はブルーノ。地下酒場「月光」の店主にして、前の歌姫だった女房に逃げられた冴えない男。新しい歌姫の人気もあるし、商売も順調。使命は【経営を守る】ことだ。※【現ナマ】で人物の情報を買う事が可能。また、サイクル１回【現ナマ】と【酒】２個を交換してくれる。

◆秘密◆ショック：全員

李白の教えにより、君を裏切った妻はブラウンハニーとなって金を稼いでくれたが、もう材料が足りない。次はレッドハニーがよさそうだ。＜味＞で恐怖不判定を行うこと。

⇒【蒸留所】【李白】の調査項目を開示

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NPC：李白

ブラウンハニー製造に関わるという噂の華僑の老人。李白というのは偽名だろう。酒瓶と詩の本を常に抱えた酔っ払い。不死身だなどとも言われているが……？

使命は【酒の製法を伝え、酒を流通させ続ける】ことだ。

◆秘密◆

李白は今までに3回殺されたことがわかっているが、活動している。これは動く死体であり、何らかの化学反応で生きているように見えるのではないだろうか？

＜死＞で恐怖判定。

⇒【イースター】を開示。

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調査項目：ウィスキー・リスク

ブラウンハニーを飲み続けていると、何やら危険性があるらしい。いまさら何を言っているのだろうか。

◆秘密◆

ブラウンハニーを浴びるように飲んで死んだ酔漢の死体は、夏場だと言うのに腐らず、まるで生きているようだったという。何かおかしな成分でも入っているのではないか？　＜化学＞で恐怖判定。

⇒【イースター】を開示。

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調査項目：蒸留所

ブラウンハニーの原液となるグレーン・ウィスキーを製造する地下醸造所は、地下下水道のどこかにあると言われている。

◆秘密◆

【拡散情報】醸造所は地下下水道の奥に作られた、今では使われていない工事資材置き場にある事が判明した。クライマックス前に判定なしで現場に到着できる。

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調査項目：酒の仕入れルート

ブラウンハニーの流通は謎が多いが、密造酒の流通ルートはそれなりに存在するものだ。

◆秘密◆

地下酒場「月光」の店主が仕入れルートについて詳しいらしい。この秘密を知っている場合、【地下酒場月光】を調査可能になる。また、どこでも「現ナマ」を「酒」に変える事が可能だし、「地下酒場月光」に直接行くことも可能になる。

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調査項目：イースター

ブラウンハニーに含まれる特殊な酵母（イースト菌）。人間の脳髄に影響するくらいのうまみと快楽を提供する魔法の酵母だ。

◆秘密◆

【拡散情報】イースターは群体として意志を持ち、人間を宿主として増殖をくり返す寄生生命体である。クライマックス開始時に合計値が【１００％】を超えている者は、本当の使命を【イースターを存続させる】に変更する。

＜生物学＞で恐怖判定。

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調査項目：シカゴの殺人鬼

今のシカゴにおいてギャングの抗争による殺人は日常茶飯事だが、手足を切り落としていく誘拐犯（おそらくは殺人犯）は珍しい。警察はある程度容疑者を固めているようだ。

◆秘密◆

【拡散情報】警察は被害者との関係から以下のメンバーを容疑者として捜査を進めている。

アル・カポネ、ジョージ・モラン、ラッキー・ルチアーノ、新聞記者（PC4）、殺し屋（PC3）。他は、下水道に潜む密造酒関係者だ。

⇒【ジョージ・モラン】【ラッキー・ルチアーノ】を開示

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調査項目：ジョージ・モラン

モラン・ギャングの大物。カポネ・モブと抗争を繰り返す密造酒ギャングでもあり、計算高く残虐な手口で知られている。ブラウンハニーの情報を欲しがっていることは知られている。通称“バグス（虫）”

◆秘密◆

【拡散情報】バレンタインの虐殺で勢力を大きく減らし、カポネに恨みを持っているが、今回の殺人鬼と関係はない。

彼は情報屋でもあり、【現ナマ】か【酒】を渡すと調査可能な人物の秘密を調べて教えてくれる。

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調査項目：ラッキー・ルチアーノ

新興組織ニューヨーク・モブの顔役にして、アル・カポネの元親友。人当たりは良いが、敵対者は悉く不審な死をとげているために疑われている。ブラウンハニー製造元との関係も疑われている。

◆秘密◆

警察と水面下で協力関係にある彼は、自分を容疑者に仕立てて同業者からの目をごまかしているだけで、事件とは関係ない。

彼は武器屋でもあり、【現ナマ】か【酒】を渡すと【トミーガン】を売ってくれる。（１回のみ）

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調査項目：地下酒場「月光」

シカゴの裏通りにある地下酒場（スピークイージー）であり、カポネ・モブの勢力下の店でもある。店名は「ムーンシャイン」という意味の外国語であり、看板には三日月にヤモリのレリーフがある。

◆秘密◆

気弱そうな店主と赤毛の歌姫マリアがいるこの店は、先代の歌姫が消えた頃からブラウンハニーの取り扱いが始まった。店主の中国趣味故か、華僑系の客も多い。

⇒「地下酒場店主」開示

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調査項目：トミーガン×３

プライズ（秘密なし）

トンプソン短機関銃、またはシカゴ・タイプライターとも呼ばれるこれは【武器】として扱うか、ダメージを決定する際に消費してダメージを+1D6することが出来る。

◆秘密◆

なし

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調査項目：現ナマ×４

プライズ（秘密なし）

アメリカ合衆国で流通している貨幣や、それに類する価値を持つ何か。ドラマシーン中に使用すると「アイテム」一つと交換できる。交渉に使える場合も……

◆秘密◆

なし

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調査項目：酒（ウィスキー）※１２枚

プライズ

ブラウンハニー原酒（グレーン）が潤沢に使われた、密造のブレンデッド・ウィスキーである。鎮痛剤と同じように使用でき、使用すると正気度か生命点を１点回復できる。

※「潤沢に」が無いものもある。

◆秘密◆（それぞれ別個に％を記載すること）

＋１０％　×２枚、＋２０％　×２枚

＋３３％、＋３６％、＋３３％、＋３６％、

＋４５％、＋５０％、＋６０％、＋９９％

この秘密を見たものは、他の「酒（ウィスキー）」の秘密も見て良い。