源氏物語:主役は光源氏にあらず
子供心に、『源氏物語』とは義経や頼朝の話かと思っておりました。それから50年、和文の魅力に引かれて三度も読みましたが、今度は平安流女たらしの話にしか見えなかった。でもそれは読みが浅はかだった! 光源氏とその末裔達の女性遍歴が書いてあるように見えるけれど、そこに描かれているのは実は、彼等に翻弄される女達の生き様なのだと、漸く悟りました。家内に自慢気に話したところ、「アタシは子供の頃に『あさきゆめみし』で読んだ時から、そう思ってたわヨ」と一喝されました...
きっかけは言ってみ