複雑だし、常に変化し続けるからこそ、ある個人のことを完全に理解するなんて不可能なんだろうなぁ

就活の団体に属していたときに「ジョハリの窓」という概念を教えてもらいました。ある人を表す情報は、「自分で知っている・知らない」「他者が知っている・知らない」の二軸で4つの分類が可能であるという概念です。つまり、自分で知っていて・他者が知らないことや、自分が知らなくて・他者が知っていることなどに分かれるわけです。

リゾバに来て以来、これまであまり出会わなかったバックボーンを持った人と共同生活をして、働いて、お酒を飲んで語り合う生活をしています。大学在学中に出会ったほとんどの人は大学に通っていた経験があり正社員をどこかでやっている人たちばっかりでしたが、今は専門学校卒や高卒のフリーターの人たちと生活しているわけだから「当たり前の常識」が随分と違っています。

そうした人たちと接していると、自分で嫌だなーと思っていた自分の特徴を羨ましがられることがあることや、自分で気づいていなかった部分を指摘されたりします。最初はそれが、「自分で知らなくて。他者が知っている」に属している内容だと考えていました。でも、しばらくするとそれだけでなく、自分が変化(成長)したからこそ他者に認知される部分も多くあるのではないかと思うようになりました。

例えば、大学時代に友達と呑みに行くとベロベロになって肩を貸してもらって終電に滑り込むなんて真似を繰り返していたが、今は反省した結果限界を弁えて早めのペース配分調整や水分補給をするようになったことでお酒に強いと思われたりしました。

元々、人間が複雑なのもありますが、こうして日々変化していれば自分で気づかないところもたくさんできるのは当たり前というわけですね。

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