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「これしかない」ってコマをかけるの本当にすごい

仮にも受験生、それも浪人生のnote記事としてこれでいいのかと疑問はありますが、漫画について書きたいと思います。

自分は漫画もアニメも好きな人種だし、人生の転機にそういった作品の影響もあった人間です。とはいえ、長らく自分が作品に触れるときは「文字情報」にだけとらわれていました。○○という描写、XXというセリフ、そういった明らかに提示された情報から物語を知り、感動を得ていました。

どういうわけだか最近はそれ以外の、漫画のコマ・絵に着目するようになってきました。最近読んだものでいえば、dr.stoneの19巻。

dr.stoneをざっくり紹介するとしたら、謎の石化現象でほろんだ世界を科学の力で復興していく過程を描いた物語です。それは盛りすぎだろ、とかそれは科学というより工学じゃないか、なんて感想も浮かぶのですがそれを圧倒的に乗り越えてふんじばってくる物語に引き込まれています。

件の19巻ですが、先ほど読んだところです。文字のない、絵だけのページでしたがそのキャラクターの表情の描写に撃ち抜かれました。その表情は決してかっこよくはない。むしろかっこ悪くも見える顔です。でも、状況と人物の心理模様を考えれば、「これしかない」そう断言できる顔をしていたのです。

こうした絵で表現することは、(僕が頼りにしていた)文字での描写とはまた違った難しさがあることは容易に想像できます。文字で必死の表情をと表現しても、その表情は読者の判断にゆだねられます。でも、絵ではそうはいかない。誰が見ても、納得できる、それでいて80点じゃない100点の描写を描くようになるまでにどれだけの時間と努力をしたのでしょう。

本当にすごいと思います。

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